ある寒い冬の日のこと。
「バーニー」と名付けられた6歳の野良猫が、カナダ・モントリオール市の愛護団体「Chatons Orphelins Montréal」に運ばれました。
団体代表のセリーヌ・クロムさんによると…
地元ではよく知られた猫で、近隣の人がご飯をあげていたけれど、誰もそれ以上面倒を見ていなかったの。
食べる物には困らなかったものの、長年の路上生活を経たバーニーの体は、ありとあらゆる病気に蝕まれていました。
ネコ免疫不全ウィルスは陽性、無数のケンカ傷に目の炎症、鼻づまりによる呼吸困難。
片耳は凍傷によって縮れ、寄生虫や耳ダニ、歯の治療も必要…どこを見ても、深刻と言わざるを得ません。
甘えん坊の「テディベア」
だからこそ、「誰かの助け」を必要としていたのでしょう。
とっても大きなホッペに、逞しい筋肉。
地元のボス猫だったに違いないわ。
彼が去勢手術を受けられる状態へと回復するまで、実に2ヶ月もの治療が必要でした。
鼻が詰まるから寝る時にちょっとイビキをかくし、片目はまぶたに受けたケガの後遺症で、少し潤んでいるわね。
そうやって路上生活で負ったものは今後もなくならないけど…
それでも私たちはみんな、彼のことが大好き。
彼には個性があるのよ。
保護されてからずっと、里親のマチルデさんとパトリシアさんの看護を受けているバーニー。
最初はシャイな面を見せることもあったそうですが…
人間の愛情と優しさを知り、数週間のうちに心をひらいてくれたとのこと。
怯えて小さくなっていた姿はもうなくて、今では誰かが来るとドアの前で待ち構えているのよ。
でも今は安全な場所で暮らし、愛され甘やかされて幸せいっぱいよ。
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ついに夢が叶った
そして保護されてから半年ほど経ったある日、待望のニュースが!
バーニーの新しい飼い主が、ついに見つかったのです(*´∀`)♪
彼の今まで、そしてこれからを、責任と共感を持って受け入れてくれる家族との出会い。
バーニー自身にとっても、見守り続けた周囲の人々にとっても、夢が叶った瞬間でした。
つらい思いをしてきた分…彼にはどうか、幸せになって欲しいですね(´∀`=)