保育士のnssk (@yuuummy)さんが投稿した、新人時代のエピソードに注目が集まっています。
おせんべいを一口食べて泣き出す1歳児がいた。戸惑う新人の私に「ああ、この子はきれいな丸が欠けてしまうのが嫌なのね」と先輩保育士が、新しいおせんべいを渡した。すると、また一口食べて、手元のおせんべいをじっと見てさめざめと泣いた。
子どもってすごい、保育士ってすごいと感じた。— nssk (@yuuummy) 2019年7月28日
恐るべき理解力…!!(((;゚Д゚)))
子どもの目線
これが「子どもの目線に立つ」ということなんですね。
結局、前歯で齧りとることがねらいではないのでお皿の上に煎餅を予め割って提供することで解決。彼は泣かずに指先でつまんで食べた。
会議報告でそれを聞き「わがままを許した」との非難が多勢、それを気にする私に、先輩保育士は「この子は将来数学者になるかもしれないわねえ」と笑顔で言った。— nssk (@yuuummy) 2019年7月28日
ほんの二、三週間で、彼はおせんべいをかじって丸が欠けることを納得、他の子と同様に食べるようになる。30年前にこのような保育を見てきた私は、令和の時代に同じようなことがいまだ繰り返されていることを憂えずにはいられない。保育の質とは、子どもの姿を肯定的に受け止めることから保たれる。
— nssk (@yuuummy) 2019年7月28日
「今は鬼籍に入られた先輩の志を受け継ぎ、そして次に託す年齢になったことが感慨深い」と語るnsskさん。
迷いの多い保育・教育の現場において、こうした素晴らしい理念が絶えず息づいているのは、一つの希望に違いありません。
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みんなの反応
●うちの末っ子は、丸いおせんべいを一口かじり、私に渡すとまた新しいおせんべいを一口。丸が欠けるのがおもしろかったのでしょう
●「子どもを甘やかすなんて!」っていう人たまにいるけど、正直甘やかされた記憶より、否定された記憶の方が強く残ってるんだよなぁ。「ベタベタに甘やかせ!」って訳じゃないけどさ、だからって何でもかんでも「甘やかしてる!」ってのも違うよね
●コミュニケーション力って、「翻訳」の能力なんですよね
ハッとさせられるお話に、他のユーザーたちからも大きな反響が寄せられていました!