とあるロックバンドが、フロリダ州のコンサート会場に到着した時のこと。
メンバーの一人が、ツアーバスから「猫のような鳴き声」が聞こえるのに気づきました。
エンジンの故障かとも思いましたが、バスの機能を全て停止しても音は止みません。
そこで、バッテリーボックスを開けてみたところ
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雨でぐっしょり濡れた子猫を発見!
しかも1匹だけではなく…
なんと、「6匹」もいました!
幸運に恵まれて
テネシー州にあるバス会社の駐車場で生まれた子猫たちは…
母猫の手によってバスの中に運ばれ、そのまま2日間、バンドと共に旅してきたようです。
凍えてお腹を空かしていたものの、幸い命に別条はない様子。
メンバーたちは彼らの体を拭き、タオルに包んであげました。
現場に居合わせたコンサート会場のスタッフであるメリッサ・ブレイディさんいわく…
親切な人々に救われた子猫たちの幸運は、さらに続きます。
偶然にも地元の愛護団体の代表だったメリッサさんが、迷うことなく彼らを引き取ってくれたのです。
それからの2週間、懸命の看病が功を奏し、6匹の子猫たちは健康状態や食欲も申し分なく順調に成長。
もう少し経てば、きちんとした食事を自分で食べられるところまで回復しました。
子猫達は母猫にバスへ運ばれた。
それから雨だったり色々大変な思いをしながら、バスの下で長い旅を続け、私たちのもとへ辿り着いた。
そしてようやく発見された時にたまたま私がいた…。
この一連の出来事は運命だったとしか言いようがないわね。
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母が残した愛
一方、母猫は数日後にバス会社によって発見されましたが…
過酷な屋外の環境下を生き伸びることは難しく、残念ながら助からなかったそう。
「我が子を守りたい」という親の強い意思、そして様々な偶然が重なったことで救われた命。
どうかこれからも、元気いっぱいに成長していって欲しいですね。