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寂しい毎日から、古本屋の看板猫へ。「社長」キャツビーが駆け抜けた日々

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地元の愛護団体に救助され、シェルターに引き取られていた高齢のオス猫・キャツビーは、なかなか引き取り手が現れず寂しい毎日を送っていました。

 
彼はびっくりするくらい気難しい性格で、周りの動物を寄せ付けなかったそうです。

そんな時…

キャツビーはフロリダ州デイビーで古本屋を営んでおり、また動物愛好家でもあるダニエル・ジョイ・ウォトリーさんと出会います。

キャツビーには集団生活よりも、自分の空間が持てる場所が必要だったのです。

幸い私は本屋をしていたので、お店に迎え入れることにしました。

「看板猫」への道

キャツビーは、FIV(猫免疫不全ウイルス感染症)陽性であるのに加えて、まつ毛が眼球に当たるせいで涙や目やにが多く出る「眼瞼内反症」も患っていました。

しかし、ダニエルさんに引き取られた後、手術で目を治してもらうと…

その表情や振る舞いに、見違えるような変化が現れます!

キャツビーは人間が大好きです。

彼のそばに一時間以上誰もいないことはありません。

 
お客さんの中には、キャツビーに会うためだけに、わざわざ遠くから来る人もいるのだとか!

彼にとって、本屋さんの仕事は天職だった様子です(笑)

 
自由奔放なイメージのある猫ですが、キャツビーは接客態度は勤勉そのもの。

お客さんが来ると、まるで「何をお求めでしょうか?」と声をかけているように足元へ体をすり寄せます。

 
声と匂いで常連さんを覚えている様子。

時折、ファンがキャツビーにオヤツやオモチャを持って来てくれることもあります

キャツビーを『社長!』と呼ぶこともあるんです。

うちの経営はキャツビーにかかっていると言っても過言ではありませんから(笑)

 
「いらっしゃませ〜」とドア付近でお客さんをお出迎えして…

 
おすすめの本をご案内。

 
午後は、女の子の読書におつきあいします。

キャツビーのおかげで、自分の生活も本屋の経営も、とても張り合いが出てきたのです。

お客さんからもキャツビーに会いに来るのが生きがい、と言ってもらえているんですよ。

関連:トルコの街を眺め続けた「名物猫」が、この世を去ってしまった結果?

ありがとう、キャツビー

主人へ尽くすかのように、日々お手伝いをしてくれたキャツビー。

 
そんな彼は…

2019年2月18日、天寿を全うしました。

 
会えなくなってしまっても、彼がダニエルさんとお客さんたちに残したものは消えることなく残り続けます。

そして…真面目な「社長」はきっと今日も、お店の繁盛ぶりを天国から見守ってくれていることでしょう。

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