幸せの絶頂で、最悪の悲劇に襲われた女性。そして彼女は「ある決断」を下した



2015年11月。

テキサス州に住むクリスチャン・ゲレロさんと、その夫・ファビアンさんは、晴れてゴールインを果たしました。

 
ファビアンさんと高校で出会ったクリスチャンさんは…

彼の可愛らしい笑顔と優しい性格に惹かれ、結婚を決めたといいます。

 
そして嬉しいことに、お腹の中に新たな命が宿っていることも判明!

 
誰もが認める幸せな二人でしたが



ある出来事により、一瞬で絶望へと叩き落されてしまいます。

 
それは2016年8月2日、テキサス州サントニオにある移民局へ市民権の申請をした帰りのこと。

 
申請は無事受理され、そのお祝いもかねてクリスチャンさんのお母さんと3人で食事をした後、彼らは自宅のあるブライアンへと車で向かっていました。

 
そして運命の午後6時。

高速道路から州道へと差し掛かったとき、クリスチャンさんは「異様な光景」を目にします。

 
ふらふらと危なげに揺れて走る車が…

なんと逆走しながら、こちらに向かってきていたのです。

最悪の悲劇

 
記憶は、そこで途切れていました。

ふっと気付いたとき、クリスチャンさんはこう思ったそうです。

なんで右目が空けずらいのかな?

なんで道路の橋に車を停めているんだろう?

 
そう考えながら下を見て、頭から膝の上に血が滴っていることに気付きました。

そして、隣に座るファビアンさんを見ると…

眠っているような穏やかな表情。

手を掴もうと触れると腕はとても固く、そしてひんやりと冷たくなっています。

 
その後、到着した救急車によって病院に搬送。

 
彼女自身、脳内出血やひどい打撲、エアバッグによる火傷を負っていましたが、まず考えたのはお腹にいる赤ちゃんのことでした。

「私妊娠しているの!」と何度も叫んだといいます。

 
それから2時間後



クリスチャンさんは、ファビアンさんが助からなかったことを告げられました。

そしてその翌朝、お腹の中の赤ちゃんが、息を引き取ったことも。

 
彼女は、かろうじて微笑みを作りながら…

これからともに生きるはずだった息子と、最期の「記念写真」を撮りました。

 
事故を起こした車の持ち主は、テキサス州立大学に通う21歳の大学生だと判明。

お酒を飲みながら川で遊んだ帰りで、事故を起こしたとき、まだビキニ姿のままだったそうです。

 
3月と5月に2度、ヘロインなどの規制薬物所持で逮捕されながら出所していた彼女は、2人の大切な命を奪ったこの事件で、飲酒運転による傷害と殺害の判決を受けました。

関連:車上荒らしの被害者が書いた、1枚の貼り紙。その内容に心を打たれる

繰り返さないために

 
同時に愛する2人を失い、1人取り残されてしまったクリスチャンさんは、ある決断を下します。

それは、「飲酒運転の撲滅運動」への参加。

 

私のゲレロという姓は『戦士』という意味です。

亡き夫と息子のため、私は戦士になることを誓ったのです。

 
今後は各地の学校で自分の体験を子どもたちに伝え、誰にでも起こりえる飲酒運転を防ぐ活動をしていきたい、と語っています。

 
「お酒を飲んだら車には乗らない」

とてもシンプルなことなのに、飲酒運転が招く悲しい事故は後を絶ちません。

ほんの少しの飲酒でも、自分や大切な家族、そのときたまたま居合わせただけのほかのドライバーたちを巻き込む危険性は十分にあります。

 
クリスチャンさんが味わった苦痛を経験する人が、これ以上増えることのないよう…

私たちひとり一人が、もう一度飲酒運転の恐ろしさを肝に銘じる必要があると感じました。

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