ある日、needleptさんのお母さんは、デパートの裏で1匹の野良猫を見つけました。
重機の下に住んでいた猫は…近寄ることもできないほど人を警戒していたといいます。
それでもお母さんは諦めず、彼をブロンディと名付け、来る日も来る日も食べ物を届けてやっていました。
そうしたコミュニケーションを何ヵ月も続けているうちに、怖がるばかりだったブロンディも心を開き始め…
2人は、まるで語り合っているみたいに、何時間も一緒に座っていました。
以来ブロンディは、美味しいごちそうを持ってくるお母さんを「お出迎え」するように。
身体や頭を撫でられるのが、どれほど気持ちいいことかも理解しました。
ここまで信頼してくれたのなら大丈夫。
初めて見つけてから実に1年近くの時を経て、お母さんは、ブロンディを家に連れて帰ることを決心します。
彼女は早速、彼を獣医さんに診てもらいました。
その結果
・
・
・
ブロンディは、死亡率が非常に高く治療も不可能とされる「猫伝染性腹膜炎(FIP)」を患っていることが判明します。
無論、それでも、needleptさん一家はブロンディを見捨てることなどしませんでした。
温かい家に連れて帰り、他のペットたちと一緒に、大切な家族の一員として迎え入れたのです。
ブロンディは亡くなってしまいました。
関連:隣席で語り合うマダムとその友人。ふと聞こえた会話の内容に、泣いた
needleptさんは、こう続けています。
無償の愛とは、まさに彼女の抱く愛を指しているのだと思います。
14ヵ月という時間を経て、愛されることの喜びを知ったブロンディ。
天国に旅立つまでの日々、「家族」として過ごした時間は、彼にとってなにものにも代えがたい貴重な経験だったはずです。
その魂はきっと今も…お母さんのすぐそばで、優しく喉を鳴らしていることでしょう。