8匹の兄弟犬とともに、帝王切開で生まれたブロンソン。
その口元を見たとき…
獣医師は、そのまま彼を安楽死させることを提案しました。
なぜならブロンソンが、「口蓋裂(こうがいれつ)」と呼ばれる障害を持っていたからです。
口蓋裂の犬は、上顎に亀裂が入り、口腔と鼻腔が閉じた状態になります。
ゆえにブロンソンは母乳を吸おうとしても空気が入ってうまく飲めず、そのまま衰弱死してしまう可能性がありました。
しかし…
獣医師の助手であり、RedditユーザーのKaffeKalleさんは、その提案に反対。
里親として、彼を一時的に引き取ることにしました。
当時の様子がこちら。
障害の難しさは十分に知っている。
しかし…たとえ死んでしまう可能性が高かったとしても、せめてこの子が頑張れるところまでは、生きさせてあげたい。
彼女の胸には、そんな想いがあったのでしょう。
生後1週間程度で死亡することの多い口蓋裂の子犬。
KaffeKalleさんはチューブを使い、寝る間もなく1-2時間ごとに食事をとらせたそうです。
献身的な愛情に包まれながら、ブロンソンも少しずつ成長していきます。
彼女は、毎日勤め先に彼を連れていき、仕事の合間にも面倒を見続けました。
やがて、苦労の甲斐あって…
他の子にも劣らぬ立派な体に!
ここまでくれば、食事の心配もほとんどありません。
もう、KaffeKalleさんの元を離れても大丈夫です。
しかし…
2人の間には、すでに切っても切れない絆が出来上がっていました。
彼女は、先天性の病気にも負けず頑張り続けたブロンソンに、すっかり夢中になっていたのです。
そしてKaffeKalleさんは、ブロンソンを新たな家族として正式に迎え入れることを決意!
賢いブロンソンは、しつけをすぐに覚えました。
お座りも…
買い物のお手伝いも…
お仕事のお手伝いもなんのそのです。
お昼寝は、お気に入りのまくらを抱っこしてスヤスヤ。
新しいお友達もたくさんできました!
優しさと奇跡が紡いだ小さな命。
今日もブロンソンは、愛する主人のもとで、元気いっぱいに過ごしていることでしょう(*´▽`*)