ニュージーランドにて動物保護団体を営んでいたスーザンさんは、ある日の早朝3時に、自分の部屋の扉を叩く音で目が覚めたといいます。
ひげもじゃで、革の服を着て、だらしない恰好をしていて…
そんな彼が、私に「助けてほしい」と言ってきたんです。
最初は、男性が何を要求しているのか、全く分からなかったというスーザンさん。
しかし…
彼がジャケットから小さな子猫を取り出したとき、事情を察したといいます。
若い女性たちが、まるでおもちゃか見世物のように、その子猫を手に取っていて…
それが気に食わなかったので、子猫を取り上げて、連れてきたんですって。
切なる願い
男性は、目に涙を浮かべながら、その子猫をスーザンさんに託しました。
そして、「どうかここで面倒をみてほしい」と頼んだのです。
私は名前を尋ねたんですが、教えてもらえませんでした。
名前が公表されたとして、友人たちには理解してもらえないだろうから、って…
子猫にはハーレイという名前が与えられ、既に子猫を飼っていた他の母猫へと預けられます。
彼女の体はなかなか成長せず、生後数週間ほど経っても、靴より小さいほどでしたが…
「カワイイ」なんて言葉では、彼女の魅力は表現しきれません!
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『姿によらない』
他の猫たちとも仲良くやっているというハーレイ。
特にツイストという名のお兄ちゃん猫と仲がよく、しょっちゅう一緒にいたそう。
面倒見のいい彼は、身体の小さいハーレイのことを、精いっぱい守ろうとしていたのかもしれません。
めでたく幸せを掴んだ子猫を眺め、そしてその『恩人』を思い出して…
スーザンさんは語ります。
目に見える部分だけでは、内側の魅力は分からないってことですね。
やがてゆっくりと、しかし着実に大人の猫へと成長していった彼女は…
あの日、自分を助けてくれた名も知らぬ男性にも、きっと感謝していることでしょう。