マリアさんと愛犬・チャビーには、いろいろな思い出がありました。
私が初めてチャビーにあった時。
これからは私がこの子の世話をするんだと思って、すごく興奮したの。
チャビーを赤ちゃんのみたいに抱きかかえるこの写真は、私のお気に入りの1枚。
チャビーからしたら、ちょっと迷惑だったかもしれない(笑)
だから、この日からこの抱っこはやめたわ。
写真を見返すたび、昔の記憶が鮮明によみがえります。
コレは、『ペット自撮りコンテスト』で優勝した時の写真よ。
チャビーの可愛さが皆にも認めてもらえて、嬉しくてたまらなかった。
大学に向かう私を、いつも見送ってくれたの。
やがて、16歳を迎えたチャビー。
その別れが近いこと悟ったマリアさんは…
大切な家族との時間を記録に残そうと、親友であるフォトグラファーのスザンヌさんに写真を撮ってもらうことにします。
関連:クロスカントリーに乱入した子犬。125kmを走った末に、幸せを掴む
ここ数年、チャビーの体調が徐々に衰えていることに気付いた。
最初は白内障だった。
だんだんと耳が遠くなって…
とうとう完全に聞こえなくなってしまった。
チャビーは踏ん張ることができず、歩けなくなった。
ぐっすりと眠ることもできてなかった。
1週間前に、嘔吐を繰り返すようになった。
吐き気止めの薬も効かず、ものを食べれなくなった。
そのころに、チャビーと一緒に写真を撮ることを決めたの。
この子の残り時間が限られていることに気がついたから。
そしてたぶん、もう二度と、一緒に写真を撮ることはできないと思ったから。
レントゲンを撮ってもらったら、胆石が見つかったの。
手術をすれば取り除くことができる。
でもチャビーの体は随分と弱っていて、手術に耐えられる状態ではなかった。
・
・
・
そして、私たちは月曜日にチャビーを楽にさせてあげようって決めたの。
あの子がまだ生きているうちにこれを書いておく。
だって、チャビーが永遠の眠りについてからでは…
私は正気でいれる自信がないし、涙で何も見えなくなるから。
愛犬を苦しみから開放するために、『尊厳死』を選んだマリアさん。
彼女が綴った想いと同じくらい、天国に旅立ったチャビーの胸にも、たくさんの感謝があったに違いありません。
いつかは絶対に訪れてしまう別れ。
その日を後悔なく迎えられるよう…ペットを愛し、日々の喜びを分かち合うことが、飼い主の務めです。
(参照 boredpanda.com)