アメリカ国内と南米の一部の国を運行する、アメリカの格安航空会社「ジェットブルー航空」。この航空会社が行った「母の日」の素敵な試みに称賛の声が広がっています!
ここは、ニューヨークJFK空港からカリフォルニア州ロングビーチへ向かうの飛行機の中。一人の女性が赤ちゃんを抱きながら席を探しています。心なしかお母さんの顔は少し不安げ。
狭い機内で幼い我が子がいつ泣き出すか分からない…。
赤ちゃん連れの母親にとって、空の旅は非常に緊張感を伴うものなのです。
玩具やお菓子を用意して…。万全の準備を整えて搭乗しても、赤ちゃんは母親の思い通りにはいきません。ほかのお客さんたちからの視線が突き刺さるよう。赤ちゃんの席の付近には、どことなく、ピリピリとした空気が広がっていきます…。
飛行機や電車の中などの公共の場で赤ちゃんに泣かれると、お母さんは本当に大変。泣き止まそうと思えば思うほど、お母さんの焦りや不安が伝わり、赤ちゃんの泣き声はどんどん激しくなってしまうことも…。
そうなると、周りの人も余計イライラとしてしまい、悪循環が機内中に広がります。
そんな事態に、一番大泣きしたいのは、お母さん…。
そんな、お母さんたちに、何とも嬉しいアナウンスが聞こえてきました。客室乗務員から告げられたのは誰も予想さえしていなかったこんな提案でした。
ロングビーチに到着するまでに、子どもが1人泣いたら、乗客全員の次回のジェットブルーのフライトを25%オフするというのです! さらに、2人泣けば50%オフ、3人泣けば75%オフ…。4人泣けばなんとタダ!
これには乗客もお母さんたちもびっくり! 思わず歓声が上がりました。
そして、いよいよ、その時がやってきました!
1人目の赤ちゃんが泣き始めたのです!
普通だったら、苦々しい顔を浮かべる人がいるかもしれませんが…、もちろん今日はみんな喜んでいます!
さあ、2人目の子も泣き出しましたよ♪
子どもが泣き出すと白い目で見られることも多く、肩身の狭いお母さんたちも、今日は少し誇らしげです。
飛行機は赤ちゃんの泣き声とみんなの笑顔を乗せて、順調に目的地に近づいていきます。
3人目の赤ちゃんが泣きました!
お母さんも周りの乗客も思わず、拍手。
着陸までもう少し。
ついに4人目の赤ちゃんが泣き出し、
機内は拍手と笑顔であふれかえります!!
我が子の泣き声を誇りに思えるなんて!
赤ちゃんを連れて飛行機に乗るお母さんにとって、これほど嬉しい「母の日のプレゼント」はありませんよね!?
ぜひ動画もご覧ください!
みんなが幸せな気持ちになれたこの素敵な試み。
これを機に、もし隣に赤ちゃん連れのお母さんが乗ってきても、「子どもは泣くのが仕事」「たくさん泣いて元気だね」ぐらいの心持ちでいられる方が増えるといいですね。