親にはいつまでも元気でいてほしい、と願っているけれど、ふとしたときに「老い」を感じてしまいます。
いつの間にか背が小さくなっていたり、いつの間にか心配性になっていたり、いつの間にか食べる量が減っていたり、いつの間にか動くのが億劫だと言うようになったり。
そんな親の「老い」について、『親の「老い」を受け入れる』の著者である長尾和宏医師が書いたポエムを紹介します。
親の「老い」を受け入れる
老いるということ
親が老いていくということ
それは、何度も同じ話をするということ
何度も同じことを訊いては、
あなたを苛々させるということ
この言葉から始まるこちらの動画は、親の「老い」について淡々と、でもしっかりとした口調で語られます。ぜひ全文を見てみてください。
親が老いていくということ
それは、自信がなくなるということ
自信がなくなるけど、
子どもにだけは強がっていたいということ
親が老いていくということ
それは、歩くのが遅くなるということ
膝や腰が常に痛いということ
低気圧がくるだけで
動くのがしんどい日があるということ
「老い」ることで、精神面でも体力面でもどんどん衰えていく親たち。子どもである私たちは、そんな親の姿をただただ見つめていなければなりません。
そうして必要なのは、親としっかり向き合うこと。
親が老いていくということ
それは、不安である分、
あなたのことが気がかりだということ
あなたの電話を待っているということ
声が聴きたいと願うこと
離れて暮らしていても、電話をし声を聞かせてあげるだけで、親は安心するのかもしれません。
「親に優しくしたい」そう思ってはいても、なかなか実行に移しづらい人も多いのではないでしょうか? 親の「老い」を受け入れることで、そんなもどかしい気持ちにも、けじめをつけられそうですね。