「最初はグーで勝率が上がる」「チョキの次にパーを出せば…」など、独自のじゃんけん必勝法を持っている人は多いのではないでしょうか。
ある実験結果によると、多くの人はとある法則に従って次の手を出してしまうそうなのです。
実験を行ったのは、イギリスのサセックス大学・心理学部の講師であるベン・ダイソン氏主導の研究チーム。
大学生31人に、コンピューター相手にじゃんけんをしてもらいました。やり方は、スクリーンに映し出された「グー」「チョキ」「パー」いずれかの写真に対して、自分が出す手をボタンで選択するというもの。
その結果、3つの手を平等かつランダムに出すコンピューターに対して、参加者たちは「グー」を選ぶことが多く、また勝ち負けによって次に出す手に法則性が生まれる、ということが分かりました。
●勝ち → 前回と同じ手(前回自分が「グー」で勝った場合、また「グー」を出す)
●あいこ → 前回の手を負かす手(前回が自分が「グー」であいこだった場合「パー」を出す)
●負け → 前回の手に負ける手(前回が自分が「グー」で負けた場合「チョキ」を出す)
ここから分かるのは、大半の人たちは相手の出す手を考慮せず、自分が勝った手を使い続け、負けた手は避けるという、非常に分かりやすい行動です。
自分の勝ち負けによって単純で感情的な行動を取ってしまうのは、ギャンブル・経済・政治など、多くの場面でも見られます。つまり、このような場でも感情に走らず、理性的に行動する相手には大抵の人が太刀打ちできない、ということになりますね。
じゃんけんに勝つには、「パー」を出す回数を全体的に増やすこと。そして、ポーカーをプレイするかのように、自分の勝ち負けにとらわれず次の手を考えることです。
ちなみにパーの勝率が高いということは、「所さんの目がテン!」(日テレ系)での実験結果でも出ており、専門家が「人間の一番自然な手の形はグーだから、パーの勝率が高い」と分析しています。
ぜひ、試してみてください。