「以前悲しいメールをもらったことがある」
そんな書き出しから、理論物理学者のMasahiro Hotta(@hottaqu)さんは以下のようなツイートを投稿しました。
以前悲しいメールをもらったことがある。オクスフォード大に通っていた息子さんが交通事故で亡くなったお母さんからのメールだった。彼を死なせてしまった悲しみから逃れようと、タイムマシンを研究している物理学者を彼女は本気で探していた。
— Masahiro Hotta (@hottaqu) August 28, 2021
自分の量子エネルギーテレポーテーションの研究を見つけたそのお母さんは、きっとタイムマシンに関係あるだろうと期待して、自分にもメールを送ってくれたのだった。その悲しみのメールを読んでとても心が痛んだが、タイムマシンを自分は作れないことだけを、彼女に伝えることしかできなかった。
— Masahiro Hotta (@hottaqu) August 28, 2021
タイムマシンさえあれば、事故に遭う前の息子さんのところに飛んでいき、彼を助けられると信じていたお母さんに対して、自分は何もしてあげることができなかった。
— Masahiro Hotta (@hottaqu) August 28, 2021
でも量子重力理論において、量子情報はきっと厳密に保存する。彼が生きた証も宇宙のどこかに記録され続けている。今後の研究が明かす新しい時空の理解や物理学の世界観において、何か人々の心を癒すものも出てくるかもしれない。それが例えタイムマシンでなくても、魂の救いとなる何かを。
— Masahiro Hotta (@hottaqu) August 28, 2021
母親の気持ちを思うと胸が締め付けられます。
心の拠り所
Hottaさんはさらにこう続けます。
物理学は大きな世界観を売る科学分野。自分が量子情報物理学の預言者として「世界は、量子情報からできている」というバズワードを繰り返しつぶやくのも、誰かを亡くした人々の意識にそれが届いて、『我々は何者か』という疑問に対しての、彼らの思考を助けられればと、願っているからでもあります。
— Masahiro Hotta (@hottaqu) August 28, 2021
愛する家族を亡くした喪失感に寄り添える何かが、科学によって見出せる未来もそう遠くないかもしれません。
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みんなの反応
●お気持ちがわかりすぎて…涙が出た…
●号泣
●悲しみが希望になりますように
考えさせられるお話に、他のユーザーたちからも大きな反響が寄せられていました。