2014年夏、アメリカ・テキサス州オースティンで友人とのドライブを楽しんでいたレナータ・タネヤヴァさんは、道路の脇をのろのろと、足を引きずりながら歩いている犬を発見しました。
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犬は泣いていました。それを見たレナータさんも、その苦しそうな姿に思わず涙がこぼれたと言います。
すぐさま その犬を車に乗せたレナータさんは、大急ぎで獣医さんのもとへ駆け込みました。
獣医さんによると、まだ生後6ヶ月ほどの子犬で、前足が折れているとのことでした。
■手術には高額なお金が…
子犬にはマイクロチップが埋め込まれていなかったことから、もとの飼い主に捨てられたか、もともと飼い主がいなかったのだろうと推測されました。
手術をするとしても、手術代を払う人はいません。子犬には取り急ぎ2回の手術が必要でした。
自分がなんとかするしかない!そう感じたレナータさんは、出会って間もないにも関わらず、ローンを組んで手術代を支払うことにしたのです。
■大きく変わった子犬の毎日
レナータさんと出会ってから子犬の毎日は大きく変わりました。まず子犬はキーラという名前をもらいました。
そして、ぬいぐるみをプレゼントしてもらったり、1歳の誕生日をお祝いしてもらったり、
仕事のお昼休みには、職場の中にあるドッグランで一緒に遊んでもらっているのです。
1度目の手術で足に埋め込まれた金属を取り除くため、3度目の手術を受けたキーラ。
完治するまでに少し時間はかかりますが、徐々に回復に向かっています。
レナータさんは「キーラの怪我が完治して、一緒に色々なことができるようになるのが待ち遠しくてたまらない」と言います。
■キーラが変えたレナータさんの人生
キーラのワン生(人生)が大きく変わったのと同じで、キーラとの出会いは、レナータさんにとってもかけがえの無いものでした。
「キーラは私のすべてなの。キーラとの出会いは運命だったのだと、本当にそう思うわ。」レナータさんはそう言います。
たまたま遭遇したキーラのために、ローンを組んでまで手術代を払ったレナータさん。
手術代は高額だったようですが、その金額とは比べ物にならないくらいの幸せを、キーラからもらっています。
「キーラは何か特別な理由があって私のところにきた」そう語るレナータさんは、キーラを助けたことで素晴らしい友情と幸せな毎日を手に入れたという自分の体験を、みんなに知ってもらいたいと言います。
もし、あなたの目の前に助けを求める動物が現れたら…それは運命の出会いなのかもしれません。