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とても小さな子猫は、獣医の決断のもと「前例のない手術」に挑んだ!

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ペンシルバニア州フィラデルフィアの保護施設に運び込まれた、生後1週間ほどの子猫。

 
残念ながら施設は既に満員だったため、一刻も早く引き取り手を見つけなくてはなりません。

それを聞きつけた保護活動家のジェンさんは、彼女を救うために急いで車を向かわせたそうです。

その日は一面の曇り空で、雨が降っていたんです。

けれども、彼女の美しいオレンジの毛並みは、まるで太陽のようでした。

病にも負けず

テートと名付けられた子猫は、幼いながらも生命力に満ち溢れていました。

とても食欲旺盛な子猫でしたね。

あっという間にボトルを空にして、ぐんぐん体重を増やしていきました。

 
しかし、生後3週間になる頃。

ジェンさんは、テートの身体のある異変に気が付いたのだとか。

頭のてっぺんに何やら柔らかい部分があったので…

専門家のもとに連れて行って、超音波検査を受けたんです。

その結果、テートは「水頭症」を患っている、とのことでした。

 
水頭症は、頭の中に溜まってしまう水分によって、脳が圧迫される病気です。

ひとまずチートは、頭部に溜まってしまった水分を抜く治療を受けました。

病院から帰ってきて、すぐにご飯を食べ始めました。

普通はお腹いっぱいになったらすぐに眠ってしまうんですが、彼女は興奮しっぱなしでしたね。

 

あまりにもエネルギッシュで、そこら中を跳ねまわっていました。

クマのプーさんにあやかって、ティガー・トットとあだ名をつけたんです。

 
その2週間後、再び施術が必要になったタイミングで、テートの担当医はある決断に踏み切ります。

それは、頭の内側に器具を埋め込む「シャント手術」というもの。

これによって、頭部に溜まってしまう水を身体の他の箇所に逃がすことが出来るのだそう。

 
水頭症の有効な解決策である一方で、テートのように小さな子猫に施術をした前例はありません。

 
そして、リスクを取った手術の結果は





無事成功!!

人間の赤ん坊にも使われるタイプの器具なんだそうです。

テートは、これ以上手術を受ける必要がなくなりました!

関連:助けを求めて鳴く猫。獣医へ連れて行くと、病気に加えて「ある事実」が判明する

健康の喜び

術後の快復も順調で、健康的に成長していったというテート。

今では、好奇心全開で遊び回り、幸せな猫暮らしを満喫しています。

 
もしジェンさんが名乗り出ていなければ、もし担当医の決断が間違っていれば、今のテートの姿はありませんでした。

精一杯に生きる子猫と、勇気と行動力を持つ2人に、大きな拍手を送ります。

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