アメリカ・ノースダコタ州に住むメーガンさんの母親は、職場の同僚から、とある不幸な子猫の話を聞かされました。
クリケットと名付けられたその子猫は、片方の目がなく、唇は裂け、さらに顎が歪んでいて…
外見が他の猫と違うという理由から、飼育者に安楽死させられそうになっているといいます。
メーガンさんの母親は、彼の命を救うため、急いで引き取りを決めました。
愛情を注ぐ
こうして、メーガンさん宅に迎え入れられたクリケット。
彼は見るからに栄養不足で、骨と皮しかないほどに痩せ細っていました。
それでも、興味深そうに家族の靴や屋内を探検したあとは、自分の命を救ってくれた人間にすり寄って甘えたんだとか。
私も、彼と出会った瞬間に、「彼のためならどんなことだってしてあげよう」って思ったんです。
容態が整うのを待ち、動物病院へと連れて行くと…
ほんの2~3日で、健康状態はかなり回復したそう。
生きるための活力を取り戻したクリケットは、生来の甘えん坊な性格を覗かせ始めます。
隙あらばメーガンさんにすり寄る様子は、まるで「自分はもう孤独じゃない」と確認しようとしているようでした。
怒ったり悲しんだりしているときは、いつもストレスを和らげてくれるんですよ。
私たちは彼を救ったけれど、彼もまた私を救ってくれたんです。
私を起こそうとすることもあったけど、最近は目覚ましのアラームが鳴るまで待ってくれるんです。
一緒に遊びたいときや、注意を惹きたいときは、弦楽器みたいな音を喉から鳴らすんです。
ご飯を要求するときは、とても大きな声で、ニャー、って主張しますね。
日を追うごとに、クリケットとの絆を深めていったメーガンさん。
彼らが互いにとっての大切な存在となるまで、そう時間はかかりませんでした。
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家族になった
メーガンさんは改めて、「クリケットは他の猫と何も変わらない」と主張します。
こちらから心を開けば、素晴らしい関係を築くことが出来るんですから。
固い絆で結ばれた彼らにとっては、外見の違いなど、些細な問題に過ぎません。
これからもクリケットが、猫としての幸せを存分に満喫してくれることを祈ります。