さとりえ@日本語教師 (@nam_taan)さんは先日、埼玉県川口市立図書館で、思わず感心させられる「気配り」を目にしたといいます。
埼玉県川口市立図書館の申込書。「氏名」のルビが「しめい」ではなく「なまえ」、「生年月日」は「うまれたひ」となっています。
漢字の正しい読み方よりも、読み手に伝わることを第一に考えた革新的な表記だと思います。やさしい日本語の基本的な理念を思い出させてくれます。 pic.twitter.com/YrCMZyEDXs— さとりえ@日本語教師 (@nam_taan) 2019年9月17日
「ひらがな」かつ「分かりやすい表現」を添える。
仰るとおり、こちらの書き方のほうが、ルビを必要とする方々にとっては便利かもしれません(*´∀`*)
議論が大切
なお、リプライ欄には「違和感を覚える」という声も少なからず寄せられており…
さとりえさんは、「そうした議論が深まることによって、バリアフリーのより良い形が形成されていってほしい」とまとめています。
個人レベルで似た工夫をしている貼り紙があったので思わず撮ってしまいました。やさしい日本語がコミュニケーションに有用だということを肌感覚で理解しておられる方の作だと思います。スレッドにはこの種の表記に否定的な意見も見られますが、やさしい日本語の意義の認知が広がると良いですね。 pic.twitter.com/ji6dsGVwJy
— ろぜつ (@dc6ykjgs) 2019年9月18日
新宿区の張り紙ですね。貴重な情報ありがとうございます。こういった伝わりやすい表記が「禁止」以外ののメッセージにも積極的に用いられほしいものですが…。
— さとりえ@日本語教師 (@nam_taan) 2019年9月19日
誰に、何を、どうやって。
多文化共生が当たり前となりつつある現代においては、非常に大切な話題ですね。
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みんなの反応
●ルビが読み方とも限らないので、読み方がどうとかの指摘は見当違いかと思いますが、そのすぐ下のが「すんでいるところ」とかでないのがちぐはぐな印象
●「正しいルビかどうか」より、「利用者が用紙に正しい情報を書けるか」が大切だと思うので、良い取り組みだと思います。図書館を使うのは何も漢字の読み書きがある程度できる人ばかりでないですし。川口市民より
●井上ひさし「私家版日本語文法」の振り仮名のお話を思い出しました。海上衝突予防規則(うみのうえつきあたりようじんのきまり)みたいに、江戸〜明治期は漢字の読み方ではなく意味を振り仮名で表記する方法が多用されたそうで、それが識字率UPに貢献した、的なお話だったと記憶しています
ハッとする一幕に、他のユーザーたちからも大きな反響が寄せられていました!