9歳の女の子・ギャビーちゃんは、お母さんのエリカさん、そして2人の妹と一緒に搭乗した米サウスウエスト航空の機内で、離陸直後からパニックを起こしてしまいました。
糖尿病を患っていた彼女は、興奮状態に陥り血糖値が急激に下がってしまうと、最悪の場合、死に至る可能性すらあります。
それは、一刻を争う危険な状況でした。
エリカさんは、ギャビーちゃんを何とか落ち着かせようとしますが、彼女の興奮は止みません。
そこへ、同機の客室乗務員・ガリックさんがやってきます。
彼はちょうど空席だったギャビーちゃんの隣に座りました。
そして…
そのまま彼女が落ち着くまで手を取り、自分の娘さんのことなどを話しながら、つきっきりでケアをしてくれたのです。
血糖値が急激に下がったことで、ギャビーちゃんに発汗や震えなどの症状が表れた際は、糖分を摂取できるよう、すぐにオレンジジュースを持ってきてくれました。
一緒に連れてきた他の小さな娘さん2人の面倒も見る必要があったエリカさんは、自身もパニックになりそうな中で手を差し伸べてくれたガリックさんに、言葉にならないほど感謝したと語ります。
サウスウエスト航空には、なんて素晴らしい乗務員さんがいらっしゃるのでしょう。
この感謝は、一生忘れません。
関連:母の遺影をもって乗った飛行機。CAの神対応に、涙があふれた
乱気流が起こる度、腕をギュッと抱きしめるギャビーちゃんに、ガリックさんは「大丈夫だよ」と声をかけ続けました。
そして飛行機は無事、目的地に着陸。
長いフライトが終わった後、ガリックさんは、機内アナウンスでフライトの恐怖に打ち勝ったギャビーちゃんのことを乗客に紹介。
「大変頑張っていました。彼女は、とても勇敢でした」
機内からは、割れんばかりの拍手が巻き起こったそうです。
恐怖に耐え抜いたギャビーちゃんと、最後まで彼女に寄り添ったガリックさん。
2人の頑張りに、ネット上でも称賛の声が相次いでいました。