フロリダ州レイク・ワースにあるトレーラーハウスの駐車場で、「丸くて小さな何かの塊」を発見したカルメン・ウェインバーグさん。
不思議に思い近づいてみると…
なんと、それは弱り切った子猫でした。
辺りを見回しましたが、母猫の姿は見えません。
彼女は、一人ぼっちで座っていました。
誰かに助けてもらいたかったのだと思います。
痩せっぽっちの小さなトラ猫は酷い健康状態で、一目見ただけですぐにでも獣医の助けが必要だとわかりました。
猫の保護団体Animal Friends Projectの創設者でもあったカルメンさんは、すぐに自ら子猫の捕獲に乗り出します。
彼女が潜り込んだ車の横に捕獲用のケージを仕掛け、中にご飯を置いて待つと
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匂いにつられて、子猫はすぐに罠へと掛かりました。
ケージの扉を閉めても、まるで気にせず、夢中でご飯をむさぼります。
いくら撫でられても満足しない姿を見ると、本当に愛に飢えていたのだと思います。
ノミだらけで寄生虫にもかかり、さらに貧血にもなっていた彼女。
カルメンさんはお風呂でその体を綺麗に洗い、少しでも早く本来の元気な姿を取り戻してもらうため、栄養療法を始めました。
エステラと名付けられた彼女は、快適な家でどんどん元気になって行きます。
お世話してくれる人がそばに来ると、すぐにボールのようにくるんと丸まって、撫でられている間中ずっと甘えるのだそう。
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ミルクにビタミンを加えた大好きな食事を与えてもらいながら、今まで失った分の健康と愛を順調に取り戻していく日々。
発見した当時のエステラの姿を思い出しながら、カルメンさんは語ります。
明るく輝いていますから。
かつて孤独だった子猫は、これからもたくさんの愛に包まれて…
その輝きをますます増していくことでしょう。