匿名掲示板『GIRL’S TALK』に寄せられた、とあるエピソードに注目が集まっています。
台風24号の襲来から一夜が明けた、月曜日のこと。
投稿主が子どもを送り出した8:00過ぎに、中学校から「緊急メール」が届きました。
内容を読むと…
停電してるの!?(((゚Д゚;)))
しかも水道・トイレが使用できないのに通常登校とは、一体どういうことなのでしょうか…。
学校への電話は不通。
保護者のグループLINEでもパニックになっている人がいたため、市役所に電話し、「現状と復旧の目処について、学校側から全体メールで報告するよう伝えて欲しい」と依頼しました。
そして数分後、中学校から再度連絡が届きます。
子どもたちは通学授業を受けています。
水道が使えないので、トイレは消防車から給水をしてもらって使用しています。
復旧の目処は立っていません。
・
・
・
なお通常登校を求めた理由は、「今週の木金が中間テストだから、授業時間を確保したい」とのことだったそう。
ようやく「停電から復旧しました」とのメールが送られてきたのは、それから2時間がたった後のことでした。
夕方、投稿主は帰宅した娘さんに校内の状況を尋ねました。
彼女いわく…
●水分を補給したくても水道が使えないから、給食の牛乳がアレルギーで飲めないために水筒を持参していた子(本来は水筒禁止)から、少し分けてもらった
●トイレはなるべく行かないようにと言われたけど、どうしても我慢できない場合は、消防車までバケツを持って水をもらいに行ってからトイレに行った
具合が悪くなった子が何人も出たために救急車も出動したという話を聞いて、投稿主は意見を仰ぎます。
怒りが生まれるのは、当然のこと。
ところが…ユーザーたちの反応は、非常に冷静でした。
みんなの声は…
ものは考えようです!
被災した時の厳しい状況を若干体験できた。
とりあえず、無事に帰宅した。
もしもの時のサバイバルを体験し、自分で考える力の学習をしたと思えばよいのではないですか?
停電してるなんて知らなかったって言われるかもしれませんが、電力会社のホームページで情報出てますよね?
被災状況確認してから登校の判断すればよかったのに。
学校も今後は対策立てると思います。
体調を崩した子のことは、投稿主さんがクレーム入れなくても大丈夫ですよ。
確認が諸々後手後手になり、連絡出来る時間にはもう既に多くの生徒が登校してるから、通常通りとしたんだろうけど、本来は休校にすべきだと思う。
学校からメール来た時点で迎えに行けばよかったのでは?
私ならクレーム入れないで、次からは登校させない。
集団生活だから周りに合わせることも大切だけど、そういう状況下では、我が身・我が子をどう守るかの方が大切。
今回のエピソードで、学校側の処置に非がなかったとは言えません。
しかし、普段から「包括的な対応」を求められているからこそ、こうしたケースが起こりうるということは、存分に考慮する必要があります。
なぜ、消防・救急まで動員して「テストに備えた通常登校」を求めたのか…。
ただ感情をぶつけるのではなく、その背景を探り、ともに解決策を導いていこうとする姿勢を持つことこそが大切です。
人材の減少による厳しい職場環境が、常日頃から問題視されている教育現場。
子どもたち、親たちが「自発的な社会性」の育み方を見直すべき時代が訪れているのだと、改めて思い知らされる一幕でした。