アメリカ・ジョージア州での出来事。
女性から通報を受けた警官が現場に駆け付けると…、そこには、体の5か所をナイフで刺され、息も絶え絶えになったピットブルが横たわっていました。
彼は、女性の飼い犬ではなく、なんと見知らぬ野良犬。
女性によれば、彼女が口論をしていた男性に襲われそうになった際、突然このピットブルが割って入り、彼女をかばってくれたのだそうです。
駆けつけた警官のうちの一人、ティムさんは語ります。
ティムさんたちによって、すぐに動物病院へと搬送されたピットブル。彼は手術の間、いつ死んでしまってもおかしくない状態だったといいます。
それでも…
ピットブルは、何とか無事に、一命をとりとめたのです!
その後、動物保護団体「Fighting For The Bullys Pit Bull Rescue」の設立者であるカーラ・ウェルチさんに保護された彼は、その勇敢な行動にちなみ、「ヒーロー」と命名されました。
カーラさんはヒーローのため、ネット上で治療費の寄付を募集。
すぐに十分な額の資金が集まり、担当した医師の善意もあって、必要なケアはすべて受けさせることができたそうです。
それからしばらくは、カーラさんとともに施設で過ごしていたヒーローでしたが、そんな彼に先日めでたく、里親さんが見つかったとのこと!
ヒーローを看病した当時を振り返りつつ、カーラさんは涙ながらに語りました。
泣かないようにって思ってたけど、この子と過ごした時間を思い出したら無理ね。
彼は本当に素晴らしい子よ」
新しい飼い主となったサラ・シンプソンさん一家も、ヒーローが家族に加わることを楽しみにしていました。
こちらは、すでにサラさん宅に住んでいた2匹の兄弟たちとの初対面の様子。
ともに暮らす家族ができたことに、ヒーローは心から喜びを感じているようです。
自らが傷つくことも厭わず勇敢に戦った彼は今、たくさんの愛情に囲まれ、穏やかな日々を送っています。