アメリカ・テキサス州ヒューストンに暮らすロバーツ一家は、愛犬デュークを安楽死させることを選びました。デュークは全身をガンに蝕まれ前足を切断しましたが、腫瘍はどんどん大きくなり、デュークの苦しみが今なお増していたからです。デュークに別れを告げる前にローバツ一家は、その最後の一日をデュークにとって最高の一日となるように演出する事を決めました。そして、ロバーツ氏は、友人で写真家のロビン・アルーティ氏に、デュークの人生最後の瞬間をカメラに収めるよう頼みました。これはデュークの最後の一日の記録です。
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「僕は今日死んだ」デューク・ロバーツ
ハンバーガーをたくさん食べたよ。今日はパーティーだったんだ。
それに、いっぱい笑った。
そして、どれだけこの場所を恋しく思うか考えてみた。
ジョークを言い合った。
真剣な話もしたよ。
隣に住む双子の友達も僕に会いに来てくれた。 誰かがハンバーガーを食べるように勧めたけれど、二人は「ありがとう。でもデューキーの分を取りたくないから。」と断ったんだよ。
クリステンも僕に会いに来てくれた。彼女はとても面白い人だよ。僕のトリマーであり、友人でもあるんだ。
獣医さんが来るのを待っている間、クリステンとみんなが散歩に連れて行ってくれたんだ。そして誰かが「この先にあるスプラッシュパークで水遊びをしない?」と言った。そして、みんなで行ったんだ。
「クリステンがいなくなると寂しくなるよ。」
「クリステンもそうだよね?」
「僕の家族を見守っていてね。」
「わかる? それが僕のすべての望みなんだよ。」
今日、僕たちはびしょぬれになった。
今日、僕たちは笑った。
今日、僕たちは感謝の気持ちで一杯だった。
今日、僕たちはルール違反をした。
遠くで遊ぶ子供たちの声に耳を澄ませた。そして、家にいる二人の赤ちゃんのことを考えた。二人を守ることが僕はとても好きだったんだよ。
今日、僕はリラックスしていた。
今日、僕は痛みを全然感じなかったよ。腫瘍はとても大きくなっていたんだけどね。
今日、僕は愛を感じた。
僕の美しい友達、キーラにお別れを言った。彼女は獣医さんが時間を告げる前に、立ち上がって僕を見たんだ。僕は興奮して飛び跳ね、とても幸せな気持ちになったよ。
僕は「さようなら」は言わなかった。「またね」と言ったんだ。
神様、僕は幸運だった。僕たちが一緒に過ごすことができた時間は短かった。でも、みんなは僕にセカンドチャンスを与えてくれたし、それはとても良かった。みんなは僕に見つめられるのが大好きなんだよね。僕はこの先もずっとみんなのことを見ているよ。
ずっとだよ。デューキーより
デュークのストーリーはアメリカのネットメディアBuzzFeedで取り上げられ、多くの人がそれを目にしました。そして、人々がペットロスに関する体験談を共有する動機付けになりました。
デュークの家族のロバーツ氏は「デューキーの目的は愛することと、人に元気を与えることで、デューキーが死後もそれを続けていることに感動している」とコメントしています。
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