アメリカに住む10歳のジュリアちゃんと愛犬のウォルターは、とっても仲良し。
彼らはどちらも、生まれつき聴覚障害を抱えています。
ウォルターは生後6週の時、兄弟たちと一緒にもとの所有者から捨てられてしまいました。
その後、カリフォルニア州にあるパサデナ動物保護施設に保護されると、兄弟たちにはすぐに引き取り手が現れましたが、障害のあるウォルターは、ずっと保護施設に残っていたそうです。
そんな中、同施設のFacebookを見ていたジュリアちゃんは、写真に写るウォルターを一目で気に入り、すぐ施設に会いに行くことに。
お互い、耳が不自由なのがわかったのでしょうか、ウォルターもジュリアちゃんにすぐに懐きました。
ジュリアちゃんのお母さんであるクリスシーさんは、初めてウォルターに出会った日のことを振り返ります。
「生まれてすぐのジュリアを腕に抱いた時、あの子は私の首筋に顔をうずめて匂いを嗅いでいました。そして私が初めてウォルターを抱っこした時も、ウォルターは私の首元の匂いを嗅ぎだしたんです。『ジュリアとまったく同じことをしている!』そう思いました。この出会いは運命なんだなと、その時感じたのです」
ジュリアちゃんの宿題が終わるまで、「頑張って」と励ましながら待っているウォルター。
宿題が終われば、2人で思いっきりボール遊びを楽しみます。
そのうち、ジュリアちゃんはウォルターに手話を教えだしました。
「お座りだよ」と人差し指でX字をつくり、トントン
「水をお飲み」
「ご飯の時間だよ」
ウォルターは穏やかな性格で、もともと賢い犬なのでしょう。すぐにジュリアちゃんの手話を覚えると、指示に従って行動できるようになりました。
「ウォルターが大好きなの」と手話付きで教えてくれたジュリアちゃん。
お互い最高のパートナーに出会えた2人。言葉はなくとも、固い絆で結ばれています。
(参照 The Telegraph / Facebook)