「子どもが生まれるから」「引っ越すから」などの無責任な理由で、世界中で捨てられ続けているペットたち。ブラジルのイタビラと呼ばれる地域で、ある1匹の犬が、その悲しみを経験することとなりました。
女性が自転車で走行中、ふと、目の前の道路脇に停車した1台の車。
気になった女性は、その後の様子を動画で撮影することに。すると・・・
女性が撮影を始めてから、ほんの5秒後のことでした。1匹の白い犬が車から降ろされてしまったのです!
車に前足を掛けて飼い主に訴えかけるものの、その努力もむなしく、扉が開かれることなく車は去っていきました。
途中まで追いかけた犬でしたが、諦めて元の場所に戻り、途方にくれたようにうろうろ…
動画を撮影した女性は自転車だったため、一度家に戻り車でこの場所に戻ってきました。しかし、犬の姿は消えており、保護することができませんでした。
「あのとき、すぐに手を差し伸べられていたら…」後悔した女性は、警察に今回の事件について届けを出し、動画をソーシャルメディアに投稿しました。すると、この動画は瞬く間に広まり、何千人もの人たちから反響が寄せられました。
そして、数日後・・・
この悲劇に多くの人たちが怒り悲しむ中、1人の心優しい男性が行動を起こしました。
この出来事を知った男性は、すぐに犬が捨てられた場所へと向かいました。しかし、犬はいません。そこで男性は、2日間必死で捜索を続けると、犬を無事に保護したのです!
男性は犬の様子を撮影した動画をSNSで公開しました。
そこに写っていたのは、幸せそうな犬の姿。
男性の家族として迎えられた犬は、生きるために必要なものだけではなく、”愛情”も与えてもらいながら毎日を過ごしています。
「あんなに大好きだった飼い主さんが、なぜ自分を置いていってしまったのか…」犬には分かりません。男性に保護してもらうまでの間、どれだけ傷つき、途方に暮れていたのかを想像すると、胸が苦しくなります。
どんな理由があろうとも、1度預かった命は絶対に手放してはならない。これを守り実行する人が1人でも多くなることを、願わずにはいられません。