ブラジルで1台の車を追い続ける犬の姿が撮影されました。
[ada]
犬は16キロもの道のりを走り続けたのち、力が尽きて足を止めました。
犬がこんなにも長い距離を走り続けたのには、ある悲しい理由があります。
ブラジル・パラナ州の住宅街で、何者かに殺されてしまった男性。
通報を受けた警察が駆けつけると、その男性のそばから離れようとしない2匹の犬がいました。
やがて、男性の遺体を乗せた車が、病院の霊安室に向かって走り出すと・・・そのうち1匹が追いかけてきたのです。
車に乗っていたのは、犬のご主人様の遺体でした。
まさに「忠犬」と言える涙ぐましい姿に、胸が締め付けられます。
この様子を撮影したジャーナリストのカルロスさんは、遺された2匹の気持ちに胸を打たれ、自分が犬を引き取ることを検討していました。しかし、被害者の隣人が「飼いたい」と申し出てくれたため、手を引いたそうです。
新しい飼い主さんのもとで、犬たちの心の傷が、ゆっくりでも癒えることを願います。