ストーリー

離陸直前の飛行機から地上で泣きわめく家族を発見したパイロットの英断

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アメリカ・ミネアポリスの空港で、デルタ航空機長のアダムさんは、今まさに滑走路を飛び立とうとする飛行機を操縦していました。

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その時です。遠くのほうで、必死で手を振っている家族の姿が…。

目を凝らしてみると、ひどく泣いて取り乱す女性が2人と、大声で叫びながら手を振り回している男性が1人いました。

 
「この家族は明らかに私を見ている・・・?」

気になって管制塔へ問い合わせたところ、彼らはアダムさんが操縦する飛行機に乗るはずだったことが分かりました。その前に乗った飛行機が1時間半も遅れたため、上手く乗り継げずにアダムさんの飛行機に乗り遅れてしまったのです。

そして彼らは、アメリカ南西部のメンフィスで行われるお葬式へ向かう道中だというのです。泣いていた女性2人は、そのお葬式で弔われる故人の奥さんとお嬢さん。そして必死に手を振り回していた男性は、お嬢さんのご主人だったのです。
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アダムさんの飛行機に乗れないということは、つまり、お葬式に参加できないということになります。とは言っても、飛行機が一度走り出してしまった以上、止めることは容易ではありません。

しかし、アダムさんが下した決断は・・・

「もう一度引き返して、彼らを乗せてから飛び立とう。」
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彼らの事情を優先したのです。

こうして、飛行機は少し遅れてしまったものの、家族は無事にお葬式に間に合い、大切なお父さんに、最後のお別れを伝えることができました。

 
「こんなに親切な人が世の中にもっとたくさんいたら、本当に素晴らしいわ!」と、深い感謝の気持ちで一杯の家族。

今回の出来事を振り返ったアダムさんは「本当に優先するべきことを、すべき瞬間というのがありますよね。」と静かに語りました。
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過密に絡み合うスケジュールを、忠実に卒なくこなしていかなければならないパイロットという職業にありながら、人間味のある判断を下してくれたアダムさん。彼の深い思いやりに感動します。

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