「気持ち悪い話をしますね」
そんな書き出しから、🍀いちは🍀 (@BookloverMD)さんは以下のような呟きを投稿しました。
気持ち悪い話をしますね。
小児科医の友人が予備校生のとき、四国にいる親族が亡くなった。葬儀に行けなかったので、夏休みを利用して法事に参加することにした。
喪服はないので、ジャケットを羽織り、高速バスで移動し、法事が終わって帰ろうとしたら、親戚のおじさんから呼び止められた。
続
— 🍀いちは🍀 (@BookloverMD) August 19, 2023
「ジャケット脱いで帰りなさい」
なんで?
「この地方じゃ、法事に着た上着は脱いで帰ることになってるから。そうせんと、ついてくるんよ」
独特の風習だなと思ったが、友人は手荷物が増えるのが嫌だったので、ジャケットを着たまま帰ることにした。
続
— 🍀いちは🍀 (@BookloverMD) August 19, 2023
高速バスのチケットを買う列に並び、自分の番になり、
「○○まで」
と告げると、係員が「2名さまでよろしかったですか?」と言う。
「いや、一人です」
係員は「あれ?」と怪訝な顔をし、友人の後ろを見て、やっぱり「あれ?」という表情でチケットをくれた。
続
— 🍀いちは🍀 (@BookloverMD) August 19, 2023
バスを待つ間、お腹が空いたのでマクドナルドに行って注文したら、「お連れのかたのご注文どうぞ」と言われ、「一人です」と答えると、やはり「あれ?」という顔で友人の後ろを見て、「あ、すいません」と謝られた。
この時点で、友人はなんだか気持ち悪いなと感じ始めた。
続
— 🍀いちは🍀 (@BookloverMD) August 19, 2023
しかし、ここでジャケットを脱ぐと、「ついてくる」というのが本当のことになりそうで、それも怖くて、あえて強気でジャケットを着たまま高速バスに乗った。
到着し、タクシー乗りこんで実家の住所を告げたが、運転手は「はい」と答えたままドアを閉めない。
続
— 🍀いちは🍀 (@BookloverMD) August 19, 2023
気まずい沈黙のあと、運転手が、
「お連れのかた、乗らないんですか?」
「いや……、一人です」
やはり運転手は「あれ?」という顔をして、外を見て、「あ、すいません、お連れの人がいたような気がしたんですけどね」と車を発進させた。
この時点で、友人はやばいと思った。
続
— 🍀いちは🍀 (@BookloverMD) August 19, 2023
実家に到着して、祖父母に四国からの帰りにあったできごとを話したら、
「そりゃついてきとる」
と言って、塩をまかれた。
それ以来、変なことが続くことはなかったらしい。
友人は、「不思議だし怖いけど、偶然が重なることもあるよね」と笑いながら言っていた。後ろにいる人も笑っていた。
終
— 🍀いちは🍀 (@BookloverMD) August 19, 2023
ひぇぇぇぇ(゚Д゚;)
忠告が現実に
どうやら、親戚のおじさんの話は本当だったようです。
「毎回新しい上着を買うのか」という鋭い指摘を受けて考えたことを追記。
上着は脱いで、持ち帰るのだと思う。
たったそれだけの行為が厄払いになるのが不思議だが、これは「あちら側の人」と風習を共有しているから起こることなのだろう。
続
— 🍀いちは🍀 (@BookloverMD) August 19, 2023
「上着を脱がずに帰るとついてくる」という風習を共有している「あちら側の人」からすると、「上着を脱いでいない人にはついていく」ということになる。
だから、この風習を共有していない他地域の「あちら側の人」の場合、上着は関係ない。
続
— 🍀いちは🍀 (@BookloverMD) August 19, 2023
そう考えると、「塩をまいて厄払い」という風習も「あちら側の人」と共有されているからこそ効果があるのだろう(「私たちは塩をまかれたら退かないといけない」)。
だから、生前にその風習を知らなかった人(たとえば赤ちゃん)には無効なのかもしれない。
— 🍀いちは🍀 (@BookloverMD) August 19, 2023
あちら側とこちら側で風習や認識を共有しているからこそ有効なお祓い方法だという解釈は、実に興味深いですね。
関連:1人暮らしが寂しくなり『架空の彼女』に話し続けたら…ゾッ
みんなの反応
●淡路島の一部でもあるよ。うちもそうだよ。だから礼服はワンピースタイプでもジャケットついてるやつしか持ってない。ちなみに付いてくるのは餓鬼って聞いてる
●うちは葬式とか法事とかの後に”直接家に帰ってはいけない”って教えだった。ファミレスでもなんでもいいけどどこかに一旦寄らないとダメだって。全国共通なわけじゃないんだね
●死後も人間としての習慣に縛られるのが興味深いなぁ。お経よりも『Get Wild』や『蛍の光』を流した方がスッとお帰りいただけたりしてな
●なかなか奥深い話。古くからの監修や風習、言い伝えみたいなものは軽々しく捉えちゃいけないのかもしれない
ゾッとするエピソードに、他のユーザーからも大きな反響が寄せられていました。