kemofure(@kemohure)さんが投稿した、ある論文にまつわるツイートに注目が集まっています。
コオロギの昆虫食問題、なぜここまで激烈な反応を引き起こしているのかなと思っていたら、ちょうど東大の研究チームが進化心理学による「なぜ人類は昆虫を多大に嫌悪するのか」という研究論文を出していて、読んでいたんだけど、進化心理学めちゃ凄い。超納得した。簡単に説明すると(続)
— kemofure (@kemohure) April 4, 2023
東大の論文は、人類の大半は昆虫を忌避。これはなぜ起こるのかを進化心理学の病原体回避理論とエラーマネジメント理論で説明する仮説と検証。人類は昆虫が運ぶ病原体を回避する進化心理の目的が第一にあり、有害な昆虫と無害な昆虫の区別が付かない為、全ての昆虫を忌避するというマネジメントを行う
— kemofure (@kemohure) April 4, 2023
「(進化心理学において)コストが、進化の歴史の中で非対称的であった場合、コストのかからない誤りをする方に判断が偏る傾向が進化する(略)不確実性が大きければ大きいほど、この偏りが大きくなる」(東京大学「なぜ現代人には虫嫌いが多いのか?」)
面白い論文なのでご一読お勧め。進化心理学面白い
— kemofure (@kemohure) April 4, 2023
なるほど…。
ハッとする内容
kemofureさんはさらにこう続けます。
進化心理学的には、虫を忌避しない人は感染症に感染して淘汰されてしまったので、今生きている我々人類は、虫を忌避することでリスクを避けて(生き残りに最適化されたエラーマネジメントして)生き残ってきた末裔なので、虫を忌避すると。進化心理学の分析めっちゃ面白いね。ミステリの名探偵みたいだ
— kemofure (@kemohure) April 4, 2023
「(人類の大半に見られる昆虫の忌避は)病原体回避行動を生み出すための心理的適応(略)食事や睡眠・休息を行う居住環境に侵入してきた生物は感染症リスクが高いため、侵入してきた生物を、野外にいる生物よりも嫌悪する傾向」(東京大学,同記事)
これ読むと、昆虫食が一般化の可能性は完全にゼロと思う
— kemofure (@kemohure) April 4, 2023
論文には虫嫌いを緩和できる可能性も示されています。
気になった方はなぜ現代人には虫嫌いが多いのか? ―進化心理学に基づいた新仮説の提案と検証―をチェックしてみてください(*’ω’*)
関連:『女の子は先天的に虫が嫌いなのか』とある博士がたどり着いた答えは…
みんなの反応
●イエネコがキュウリを恐れる、に近い話ですね。蛇ソックリで間違えるため、後ろに置かれるととても驚く。一度も遭遇した事が無いイエネコが、ですよ?本能的に蛇を避ける個体が子孫を残してきた、って訳ですよね
●私、めちゃくちゃ虫が嫌いなんだけど、そういう事だったの…!?
●実際には昆虫を食す社会もあるわけで、忌避を前提にこれはなぜかって考えると、苦いものを忌避するけどやがてピーマン食えるようになるみたいなものかな。文化的な要素で十分ひっくり返せはするんじゃないかな
興味深いお話に、他のユーザーたちからも大きな反響が寄せられていました。