アメリカ・シカゴの街で、ホームレスを見かけた警察官が取った行動が、SNSを通じて話題になっています。
[ada]
シカゴ署で警察官として35年勤続している、大ベテランのB・ハガーティー巡査部長。
ある日、”Chipotle”というお店で昼食をとっていた彼が、ふと窓の外を見ると、ゴミ箱を漁っているホームレス男性の姿が。
■すると…
ハガーティー巡査部長は窓をコンコンとノックして男性の注意を引き、「お腹が空いているのか？」と窓越しに尋ねました。
警察官に声をかけられ少しドキッとした男性でしたが、空腹も限界です。コクリと頷くと、ハガーティー巡査部長に促されるまま、店のなかへ入りました。
そこでハガーティー巡査部長が言った言葉は…「何でも好きなものを頼みなさい。」
それから一緒に列に並んだ2人。お腹を空かせた男性は、その状況が信じられないながらも食事を注文しました。お代を支払ったのはもちろんハガーティー巡査部長。
その後2人は簡単に握手を交わし、何事もなかったかのように別れたといいます。
■男前すぎる
警察官の権威を見せつけることもなく、お腹を空かせた男性にさっと手を差し伸べたハガーティー巡査部長。何とも自然な振る舞いが男前です。
こちらまで温かい気持ちにさせてくれるこの出来事に、Facebookでは「素晴らしい！」「これが警察官たちの存在が大切な理由のひとつだよ」「今、涙でいっぱいよ。本当に彼の行動を誇りに思う」などのコメントが寄せられました。
さらに、実際にハガーティー巡査部長と会ったことがある人からも、彼の人柄を証明するコメントが！
●私はトロントの警察官なのですが、2007年に雪のせいで飛行機がキャンセルになってしまい、泊まる場所もなく途方に暮れていました。そんなとき、空港を巡回していたハガーティー巡査部長に出会い事情を説明すると、まるで魔法のようにホテルの一室とそこまでの車を手配してくれたのです。あの夜、私に親切にしてくれてありがとう。そして、ホームレスの男性を助けてくれてありがとう。
●ずいぶん前にハガーティー巡査部長と一緒に働いたことがあるけど、そのときから真摯な人だったわ。
●近くで何回も彼を見たことがあるけど、本当に親切な方なのよ。
■普通のことをしただけ
しかし、話題にあがっていることを聞かされたハガーティー巡査部長は少々困っている様子。今回の行動に関して聞かれると、「特に特別なことをしたとは思わない」と、とても謙虚な姿勢で答えています。
年内には定年退職する予定だというハガーティー巡査部長。ちょっぴり寂しいですが、これまで彼に救われた多くの人々や仕事仲間たちが、大きな感謝と祝福で送り出してくれることでしょう(*´ｪ`*)