介護士の鼠径靭帯製氷機🤖(@st_250_e)さんは、性犯罪の被害に遭ったときのエピソードを投稿しました。
【拡散希望】
結果が出たので、ご報告します。
まず、このニュースの被害者は私です。
6/22に被害に遭い、それから今まで、休職を余儀なくされました。
二十日間の勾留期間、検察の出した結論は、「釈放、即ち不起訴」です。
そして、このニュースの被害者が、私です。 https://t.co/46s0tDDPnc— 鼠径靭帯製氷機🤖 (@st_250_e) November 17, 2021
不起訴の理由は、私側の証拠は充分だが
相手が一貫して容疑を否認し続けている為、検察が相手の故意的な部分を立証するのは極めて難しいため、という判断です。
ご存知の方はいらっしゃるでしょうが、日本の刑事裁判の有罪率は99.9%を誇ります。— 鼠径靭帯製氷機🤖 (@st_250_e) November 17, 2021
これはなぜかと言うと、検察が起訴するかどうかの判断の時点で、無罪になる確率のある事件はそもそも起訴しないからです。
ある程度、覚悟はしていました。
ここからは、なぜ私が被害届を出し起訴したかったのかについてお話しします。— 鼠径靭帯製氷機🤖 (@st_250_e) November 17, 2021
私は介護士として勤め、今年で7年になりました。
この7年、暴言、暴力、セクハラは本当に付き物で、しかし相手は認知症や脳外科術後のせん妄状態、責任能力が問えないからこそどんな被害を受けても看護師、介護士達は腹に収めるしかありません。でも、私はそれでも介護士という仕事が本当に好きです。— 鼠径靭帯製氷機🤖 (@st_250_e) November 17, 2021
この先も、一生福祉の現場に身を置きたいと思っています。だからこそ、責任能力が問えて、正常な判断ができる成人男性の今回の行動は、きちんと罪に問うべきだと思い被害届を出す意向を固めました。
— 鼠径靭帯製氷機🤖 (@st_250_e) November 17, 2021
私に仕事のいろはを教えてくれた先輩は、セクハラをいくら報告しても誰が代わってくれるわけでもない、と福祉の現場を離れていきました。事実、セクハラは若い女性が狙われやすく、特定した女性スタッフに狙いを定められることも少なくありません。そしてその先輩と、私はいつも恰好の的でした。
— 鼠径靭帯製氷機🤖 (@st_250_e) November 17, 2021
言葉は勿論、胸やお尻を触られるのは日常茶飯事。
私は我慢できるけれど、どうしたものか、といつも思っていました。このままでは若い女性介護スタッフなんて増えるわけがない、と。
だからこそ、今回の事件は正直、私にとってはチャンスだと思いました。
病院内で起こった暴力事件やセクハラなど、— 鼠径靭帯製氷機🤖 (@st_250_e) November 17, 2021
まず世に出ることはありません。
なぜならスタッフ全員が諦め切っており、上の人達も、仕方のないこと、という解釈が根付いてしまっているから。
だから私は、今後の福祉、医療の現場で働くスタッフの人権をきちんと守るためにも被害届を出し、公にする事で今まで曖昧になっていた患者からの— 鼠径靭帯製氷機🤖 (@st_250_e) November 17, 2021
理不尽な暴言や暴力、セクハラに対して、きちんと線引きを引くチャンスだと思いました。
しかし、一介の介護士が、何百人という職員数を抱えるそこそこ大きな病院で、院内で起こった性犯罪を公にしようなんて、前代未聞なことです。— 鼠径靭帯製氷機🤖 (@st_250_e) November 17, 2021
実際に、病院の上の人達を納得させるまでのやり取り、警察官に囲まれ職場で行われる実況見分、フラッシュバックや不眠、食事を摂ることもできなくなりつつも、シングルマザーで後ろ盾の無い私は、冷静さを欠く訳にはいかず、被害届が受理され、TVやネットニュースになるまで、本当に地獄そのものでした
— 鼠径靭帯製氷機🤖 (@st_250_e) November 17, 2021
それでも、一生福祉に身を置き、最終的にどこに行きたいかまでのビジョンを待ってる以上、今の新卒の後輩や、いずれ下につくであろう部下に、諦め方ではなく、戦えるケースがあるという事を教えてあげられる介護士でありたかったのです。
— 鼠径靭帯製氷機🤖 (@st_250_e) November 17, 2021
介護士が好きです。福祉が本当に好きです。不穏で夜寝ず鼻水を垂らし泣く患者さんがいれば、ユニフォームが汚れようと抱きしめます。病気の受容ができず、麻痺になり自分の存在価値を見失った患者さんには、手を取って傾聴し、背をさすります。それらが、次の日1日のリハビリを頑張るバネになればと。
— 鼠径靭帯製氷機🤖 (@st_250_e) November 17, 2021
そして退院が近づいた時、あんたには本当に救われた、と言われた時に私もまた、自分の存在価値を感じることが出来ました。そうやって自己肯定感を保っていました。
だからこそ、自分の意思に反し働けなくなったことは私にとって本当に、社会にとって要らない存在に感じ、心療内科に通う事になりました— 鼠径靭帯製氷機🤖 (@st_250_e) November 17, 2021
いつもふざけたツイートをしていましたが、本当は、精神状態の日内変動は酷いものでした。娘に隠すのに本当に辛かったです。生半可な気持ちで、この戦い方を人に教えることは出来ない、と言うこともわかりました。そして思ったほど、自分が強くない、と事も知りました。
— 鼠径靭帯製氷機🤖 (@st_250_e) November 17, 2021
結果は、不起訴になりましたが、
まだ出来ることがあります。
壊れもしなければ、絶望もしていません。私は諦めが悪いので!
詳細は今は言えませんが、必ず、相手に悪いことをしたら、ごめんなさいをしなきゃいけないんだよ、とまた再スタートを切ります。応援の程、宜しくお願いします。— 鼠径靭帯製氷機🤖 (@st_250_e) November 17, 2021
多くの人に知って欲しいお話ですね。
厳しい現実
鼠径靭帯製氷機さんはさらにこう続けます。
追記
なぜ拡散を希望したのかは、現状の医療福祉現場の実情を知ってほしかったこと、そして、目撃者や決定的な物的証拠がない限り、逮捕まで持っていけるほどの証言や証拠を集めても、言葉がまず通じず充分な被害者の訴えが容疑者に伝わらないこと等で不起訴になってしまう現実を知って貰うためです
— 鼠径靭帯製氷機🤖 (@st_250_e) November 17, 2021
また、リプライ欄にも以下のような意見が寄せられていました。
看護士や介護士が職務上日常的に体験する暴力とセクハラについては、しばしばツイートでも流れてきて、本当に胸の痛む思いをした人も多いと思う。この事件に限らず、いい加減社会全体として問題共有していくべき時かと。拡散して一緒に考えていってほしいです。 https://t.co/74km1XYCRl
— 福袋 (@hukubukuro) November 18, 2021
介護士はセクハラされても我慢するのが当たり前であったり、加害者が外国人の場合否認し続けたら容疑が認められなかったりといった、おかしな状況は今すぐに改善すべきです。
この事件をきっかけに世の中が変わっていくことを祈ります。
関連:カナダの病院で看護師を殴った留学生。その後の展開にハッとした
みんなの反応
●逮捕と言うニュースしか見る事が出来ないけど、これが真実なんだよね。不起訴ってなに。同じような事がたくさんあると思います
●患者や入居者には何されても受け入れなきゃいけないって風潮はどうにかならないのかな。叩かれたり噛まれたり触られたり、普通に犯罪だし。正常な判断が出来るならきちんとしたペナルティは与えるべき。お客様は神様じゃないんだよ
●負けないで下さい。応援してます
悩ましい問題に、他のユーザーたちからも大きな反響が寄せられていました。