雑草外科医🌱(@multitransplant)さんが投稿した、自身のエピソードに注目が集まっています。
小学4年の時に父が肝臓の手術を受けて帰室後に心停止した。その後、今で言う脳死状態となり一週間後に亡くなった。父が心マされている際は怖くて病院のトイレに逃げて大泣きしていた
何もできない、無力
他人に任せるな、自分で治してみせるって決めて約20年後、肝葉切除の執刀に至る
— 雑草外科医🌱 (@multitransplant) October 9, 2021
素晴らしい…!!
恐怖との闘い
雑草外科医さんはさらにこう続けます。
でも実際は怖くて、医師としてあの日を繰り返してしまうんじゃないかって不安で、夢でも用を足しているときもずっと執刀をイメージしていた。肝臓シミュレーションを前に100回以上は執刀して、そのうち半分は失敗のイメージだったと思う。(SHVが引っこ抜けたり、CUSAで肝静脈裂いたりetc)
— 雑草外科医🌱 (@multitransplant) October 9, 2021
幸い、部長の御指導で結果としてうまくいったし、その後も皆さん元気に退院されている
外科医として最も必要な感情は恐怖だと思っている
最善を尽くすとか助けて見せるなんて感情は当然であって、患者の命の重みを受け止め自分をどれだけ追い込めるか— 雑草外科医🌱 (@multitransplant) October 9, 2021
スタッフから見れば執刀したいマンであると思うが、実際執刀と決められてからのプレッシャーは多大で、深夜までスケッチしたり絶対に失敗しない戦術は何かを考える
頭おかしくなるんじゃないかってくらい自分を追い込んでプランBどころか常に10通りくらいのアプローチとゴールまでのStepを作り上げる
— 雑草外科医🌱 (@multitransplant) October 9, 2021
自分は一流の手術を学生時代から見て、今も北米のトップクラスの手術を見ているし、自分の中の理想の手術にはまだまだ追いつけない
長々書いてしまいましたが、若手には高難度手術の執刀の重みと、それを跳ね返す度胸と努力を兼ね備えて欲しいと思います。一緒に頑張りましょう!
— 雑草外科医🌱 (@multitransplant) October 9, 2021
高い志のもと並々ならぬ努力を重ねる雑草外科医さんへ、大きな拍手を送ります。
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みんなの反応
●こんな人がいるから医療は進歩するんだろうなぁ…
●内科医だった父が危篤になり私が病室に着くまで首にタオル巻いて汗だくで心臓マッサージをしながら「先生!(※父の勤務先ではないです)お嬢さんが来ましたよ!!」と必死で語りかけて下さったのは、若い女性の看護師さんでした。あの看護師さんのお陰で、その後の家族がどれだけ癒やされたことか…。看護師さんもお医者様と同様に、人の命を預かっているプレッシャーと闘って下さっているのだと。脱線してすみません。ふと、当時のことを思い出しました。先生のご活躍をお祈り申し上げます
●膨大な情熱をお持ちですね。私もあなたのように耐えることのない情熱を心に抱いて仕事をしていきたいです
グッとくるお話に、他のユーザーたちからも大きな反響が寄せられていました。