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涙ぐましい忠誠心。救急車で運ばれた82歳の主。その時 犬の取った行動とは…

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犬たちが持つ飼い主への忠誠心は、断固たるものです。「何があってもご主人様の元にいたい」という犬の願いは、頑固なほどに一途だと言えるでしょう。ブラジルで起きたストーリーを紹介します。

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愛犬と寄り添って暮らしていた82歳の老人の体調が急変…。発見した家族の連絡により、すぐに救急車で病院へと運び込まれました。

勘が鋭い犬は、その様子から嫌な予感がしたのでしょう。ただ家でじっと待っているなんてできるわけもなく、飼い主の後を追って懸命に走り、病院の入口ドアの前まで自力でたどり着きました。

 
■じっと待ち続けた犬
そして誰かを待っているかのように、病院の入口付近をウロウロと彷徨う犬。

時折通りがかる飼い主の家族と共に、当然その犬も一緒に出入りするのかと思いきや…。かたくなに入口付近に居座るばかりで、病院の病棟へは一歩も立ち入ろうとしません。

子どもたちがちょっかいを出しても相手にする素振りすら見せない様子。そしてその状況は、一週間以上も続きました。

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病院の受付で勤める女性は、「犬は中を覗き込んだりして、誰かを探しているようだった。何があろうと、そこから立ち去ろうとしないの。」と当時の様子を振り返ります。

「通行の邪魔になるくらい、ず~っと入口前を陣取ったまま。毎日、一心に誰かを待っている様子は、とても印象的だった。」

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■犬の願いは通じず…
待ちくたびれているようにも見えるこの姿。「もうずっと待ってるんだ、早く戻ってきてよ。また一緒に遊ぼうよ…!」心の叫びが聞こえてくるようです。

しかし残念なことに、飼い主がその入口から出てくることはありませんでした。待ち続けてくれた愛犬をもう一度抱きしめることも、一目見ることすらできないまま、飼い主は他界してしまったのです。

 
■犬の心の穴を埋めてあげたいという声が集まる
この犬の忠誠心は、病院関係者を含め多くの人の心を動かしました。

そして、どうにか心の穴を埋めてあげられないかと、彼の新しい家族になってくれる里親を募集しました。するとすぐに、病院の医師1名も含めた複数の人達から、ぜひ彼を引き取りたいという申し出が集まったのです!

 
▼待ち続けていた時の犬の様子。

一週間もの間、ただただ飼い主との再会を信じてやまなかった犬。彼らはきっと、飼い主と飼い犬の関係を超えた、かけがえのないパートナーだったのでしょう。

この犬の空虚感を思うと心配でなりませんが、これから新しい家族と共に、幸せの再スタートを切ってくれることを願います。

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