アメリカ、アリゾナ州に住むダニエラ・ジェイコブスさん。アスペルガー症候群である彼女は、この症状への理解を求めるため、自身の発作時の様子を撮影した動画を公開しました。
[ada]
アスペルガー症候群とは、自閉症スペクトラム(ASD)の一種で、コミュニケーションに異常が出るなどの症状が代表的な病です。視覚、聴覚などの感覚器官が常人よりも鋭くなることが多いことから、外界からの強過ぎる刺激や精神面の不調によりパニック発作が起こることがあります。
僅か1分の短い動画には、まさにそのとき発作が起こっているダニエラさんを、介助犬であるサムソンが必死に落ち着かせようとする姿が映されています。
発作が起こっているときのダニエラさんは、まるで大切な人が亡くなったかのように泣きじゃくりながら自分の体を激しく叩きつけます。
自分を傷付けようとする行為を必死で止めようとするサムソン。
続いて頭を激しく自分の拳で打ち付け始めたダニエラさんを落ち着かせようとします。
少し落ち着いた様子のダニエラさんは床に座りこみ、涙を流し続けます。
「大丈夫だよ。落ち着いてね」と慰めるサムソンの姿に心が打たれます。
コチラの動画は6月初旬に公開されたにもかかわらず300万回以上再生され、なおも広がりを見せています。
アスペルガー症候群への理解を求めるため、自分が一番見たくないであろう瞬間を公開したダニエラさんと、その側で献身的なサポートを行うサムソン。2人が放つ言葉のないメッセージは、人々の胸に深く響いたのではないでしょうか。