米ロサンゼルスの保護団体のもとに、1匹の臆病な子猫がやってきました。
飼い主となってくれる方がなかなか現れず、安楽死させられそうになっていたんです。
心の殻
のちにレジーナと名付けられる子猫は、尋常じゃないほどに人間を怖がっており…
ケージの後ろに隠れたまま、耳をぺたんと垂れさせて、近づいてくる人々を威嚇していたといいます。
彼女の年齢は、私たちの想定より3か月ほど進んでいたんです。
幼少期の過ごし方は、子猫の生育にとってとても重要。
もう大人になりかけているレジーナにとって、「今から人との共同生活に慣れていく」のは難しいことかもしれません。
それでも、保護団体のスタッフの方々は、けっして望みを捨てませんでした。
初めのうちは、レジーナは人間を怖がり続け…
物陰に隠れようとしたり、威嚇したりを繰り返していました。
それでも、根気強く愛情を示し続けるスタッフたちに、レジーナは少しずつ心を開いていきます。
隠れることを止め、抱っこやブラッシングを受け入れるようになり…
三週間目には、初めてのどを鳴らして、自分を可愛がってくれる人間に甘えてみせました。
どうやら、人間に飼われる生活も悪いものじゃない、と思い直してくれたようです。
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一歩ずつ前進
ようやく心の殻を打ち破ったレジーナに、スタッフたちは他の猫を紹介してあげました。
年上の猫・シンバは、内気な彼女にとって、頼りになるお兄ちゃんのような存在です。
自分より大きなシンバとも、よく取っ組み合いしていますね。
シンバもそれに付き合って、やられ役になってあげているんです。
優しい仲間に囲まれて…
彼女が今日も、幸せな時間を過ごしていることを切に願ってやみません。