生まれつき、多くの障害を抱えていたという子猫のテイター。
多指症である他、前足が骨の形成不全のために捻れ…
まっすぐに歩けないその様子を見て、獣医は安楽死を勧めたといいます。
それでも、動物保護のボランティアを行っているジャクリーンさんは、彼を見捨てずに引き取りました。
兄弟が出来た
以来、テイターはものすごい甘えん坊ぶりを発揮します。
とにかく鳴き続けていましたね。
ジャクリーンさんの飼い猫であるウルフィーは、新しい客人に興味津々。
そんな彼もまた、元野良猫であり…
テイターと同様、安楽死を勧められたところを、ジャクリーンさんに救われていました。
2匹は、まもなく親友同士に。
匂いを嗅ぎあったり、顔を擦りつけてのどを鳴らしたり…
互いに新しい友達が出来たのが、余程嬉しかったようです(*´艸`*)
その後テイターは他の子猫たちとも仲良くなったのですが、やっぱりウルフィーは特別らしく…
どこに行くにも一緒で、姿が見えないと鳴き止まなくなるのだそう。
ウルフィーもまたテイターに、猫としての正しい振る舞い方を教えます。
「弟」の外見の違いを気に留める素振りは一切なく、それどころか楽な姿勢を取れるように、自分の身体を枕代わりに差し出すこともありました。
また、自分の誕生日にプレゼントをもらったときは、まずそれをテイターに貸してあげたんだとか。
本当に面倒見のいいお兄ちゃんですね(*´∀`*)
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お別れの時
それから1年、まるで本当の兄弟のように、一緒に過ごし続けたという2匹。
十分に成長したテイターは、飼い猫として他の家へと引き取られていきます。
新しい家では、同じ障害を持つ猫の友達もできたテイターですが…
離れ離れになっても、ウルフィーとの絆が消えてなくなってしまうわけではありません。
大好きだったお兄ちゃんとの思い出を胸に、これからも幸せに生きていってくれることでしょう。