とある住宅の玄関先にやってきた、1匹の子猫。
彼はひどく痩せ細っており、また両目とも重たい感染症に侵されていました。
そして動物病院に連れて行った結果…
完全な盲目であることが判明します。
希望を捨てず
発見者はその子猫を安楽死させてあげようとしたものの、獣医師はこれを拒否。
そこで、SNSを通じて他の獣医を探していたところ…
地元の保護団体のレイさんが、彼を引き取りたいと申し出ます。
ベンジャミンと名付けられた子猫は…
家へ迎え入れられるなり、すぐに嗅覚を頼りに部屋中を探検して回ったそうです。
ぐるぐる巻きになって、のどを鳴らしながら眠るんですよ。
これでようやく一安心、と言いたいところでしたが…。
左目も腫れあがってはいないものの、かなり悪い状態で…
その他にも、長期的な風邪の疑いまであったんですよ。
残念ながら右目は治る見込みがなかったため、切除するしかありません。
ただ、引き取られた時点でベンジャミンは相当に弱っており、また体も痩せ細っていたため…
手術に臨むためには、十分に体重が増えるのを待つ必要がありました。
そして…彼は戦い抜きます。
そんな彼が、まるで何でもないことのように手術を乗り切ったんです。
レイさんの心配と安堵をよそに、ベンジャミンは術前と変わらずに屋内の生活を満喫。
生来の遊び好きな性格で、部屋中を駆け回っていろんなイタズラを仕掛けていました。
好奇心旺盛なベンジャミンは、目が見えない代わりに…
研ぎ澄まされた嗅覚や聴覚を最大限に使って、他の猫と遜色ないほど元気に遊びまわっていたのだとか。
どこか悪いところがあるなんて、分からないくらいです。
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元気な姿に
救助されてから3か月。
すっかり大きくなったベンジャミンはますます活発になり、飼い猫としての生活を満喫しています。
やがて、無事に飼い主となってくれる方も見つかったとのこと。
生まれの不幸なんてものともせず、これからも精いっぱい幸せな生活を謳歌していってほしいものです。