ある日、著名なピアニストにして動物保護活動も行っているというサルパー・ドゥーマンさんは…
後ろ足を引きずりながら、助けを求めて鳴いている子猫・ピティと出会いました。
後ろ足が両方ともひどく骨折してしまって、さらに右の前足も折れていました。
一縷の望み
まずは5日間、懸命に看病を行い…
十分な体力と健康を取り戻した所で、折れた骨をピンで固定する手術にのぞみます。
結果は無事成功。
術後のお見舞いに訪れたサルパーさんを見るなり、ピティは必死に手足を動かしながら、甘えようと近寄ってきたそうです。
ただ、手術こそ乗り切れたものの、彼女の骨折はかなり重く…
獣医からは、「もしかしたら2度と歩けないままかもしれない」との診断が。
それでもサルパーさんは、彼女の足が完治する可能性を諦めませんでした。
どれだけ時間がかかっても、彼女は歩けるようになるはずだと信じていたんです。
その期待に応えるように、ピティの足は数日後に感覚を取り戻し…
なんと手術の翌週には、自力で立てるほどに回復します。
外科医の先生は、彼女はどこかの家に引き取られるべきだと判断しました。
その方が自由に動き回ることが出来るし、病院に居続けるよりもずっといいと。
こうして、サルパーさんはピティを自宅で引き取り…
そのリハビリを手伝うことに決めました。
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奇跡の回復
彼女はその後も、目覚ましい速度で回復していき…
2ヶ月も経つ頃には、他の猫と遜色ないくらい自由に動き回れるほどになったのだとか。
これもすべて、優しく献身的にリハビリに付き合ってくれたサルパーさんのおかげといえるでしょう。
彼に拾ってもらえたことは、ピティにとって最高の幸運だったに違いありません。