8年にわたるアフガニスタンでの任務において、最後の配備地についたアメリカ軍の兵士・クリスティンさんは…
ある日、基地の中で身体に障害を持つ子猫・フェリックスとその母猫に出会いました。
彼女は小脳の形成不全を患っているため運動機能に異常があり、歩くたびに横に倒れてしまいます。
こんな猫は見たことがなくて…
本当に気の毒に思いました。
それから、彼女は1日に2回ご飯やお水を持って行き、お世話をするようになります。
すると…初めのうちは怖がっていたフェリックスも、母猫がクリスティンさんに甘える様子を見て、少しずつ懐いてくれたのだとか。
次第に、クリスティンさんの心には「彼らをアメリカに連れ帰りたい」という想いが芽生え始めました。
一人ぼっち
そんなある日、母猫が急に姿を消し、フェリックスは一人ぼっちで置き去りにされてしまいます。
軍の規則でペットを飼うことは許されていないため、友人が作ってくれた小さな家にフェリックスを住まわせ、1日2回そこに通いました。
お世話に感謝してくれている気持ちが、ひしひしと伝わって来ました。
母猫を見るような目で見つめてくるので、未だに泣いてしまいます。
だからこそ…フェリックスと一緒に飛行機でアメリカに帰ることはできないとわかった後も、彼女は決して諦めませんでした。
数日後、フェリックスの注射を打ちに訪れた病院で、クリスティンさんは獣医からカブールにいる動物保護活動家・パムさんを紹介されます。
そして、祈るような気持ちで連絡を取ると…彼女の面倒を見ながら、アメリカへ送る手助けをしてくれることを了承して貰えました!
基地からカブールまで1時間以上かかりました。
もちろん、いつでも襲撃の危険と隣り合わせです。
また彼女に会えるかどうかもわからなくて…もし、家に連れ帰る許可が出なかったら、絶対泣いていたと思います。
それでも長い道のりを経て…フェリックスは遂にクリスティンさんの元へ。
無事に再会を果たすことができました!
フェリックスは神様が私に送ってくれた天使なんです。
障害を持った動物達が、生きるために戦う姿にはとても胸を打たれます。
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戦いの果てに
新しい家族の元で、素敵な先輩とも巡り会えたようです。
クリスティンさんの赴任中から、いつも心の支えであり続けたフェリックス。
これからも彼らは、仲良く、楽しい思い出を重ねていくことでしょう。