友人の仕事を手伝うために、地元の養子縁組センターを訪れていたヴィクトリアさんは…
そこで保護されていた1匹の子猫に、一目惚れしてしまいます。
生後8ヶ月ほどの彼は、生まれつき唇が裂けてしまっていました。
辛い過去
施設のスタッフいわく、その子猫は捨て猫だったとのこと。
よほど辛い思いをしたのか…とても臆病な性格で、近づこうとしても、すぐにベッドの方へと逃げてしまいます。
それでもヴィクトリアさんは、彼の近くに膝を着き、コミュニケーションを試みました。
そして彼女は…その日のうちに、彼を自宅へと引き取ることに決めます。
子猫には、ブルースという名前が与えられました。
おもちゃで遊んであげたり、体を撫でて落ち着かせてあげたり、色々と試行錯誤しました。
長い時間をかけて、もうビクビクと怯える必要はないのだ、と理解していったブルースは…
少しずつヴィクトリアさんに気を許し、甘え始めるようになります。
そして彼は、ヴィクトリアさん宅に暮らしていた3匹の先住猫とも徐々に仲良くなっていきました。
野良生活から救助された過去を持つチャドとアレックスは、似たような経験を持つブルースの兄貴分となり、よく面倒をみてあげていたそう。
他の施設から連れて来られたロンは、ブルースにとって最高の遊び相手。
お互いを追いかけて家中を走り回ったり、イタズラを仕掛け合ったりしてハシャギます。
優しいママと最高の仲間に囲まれて、ブルースは心身とも健やかに成長を重ねていきました。
関連:保護されたものの、独りになるのを極端に嫌がる子猫。もしかして、はぐれた兄弟を恋しがっているのではと、探してみたところ…!
大人の猫に
やがて2歳を迎える頃には、見違えるほど明るくなったブルース。
遊び好きになっただけでなく、しっかりと自己主張もするようになっていきました。
人間を怖がっていた臆病な子猫の面影は、もうありません。
これからは何に怯えることもなく、安心で安全な屋内での暮らしを満喫していくことでしょう。