先日、プロフィギュアスケーターの織田信成さんが、関西大学でともにアイススケート部の指導を行っていたコーチを「無視や陰口を始めとするモラハラ」を原因として起訴しました。
そんな報道を受け、通ル (@toolmf_ariake)さんが感じたことは…
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織田くんの提訴について「こんなことで体調を崩すようなメンタルの弱さでは指導者としてどうなのか」みたいな意見が散見されたが、ちょっと考えてみて欲しい。織田くんは一般的な基準でめちゃくちゃ強者だ。肉体的には勿論、社会的にも精神的にも。
— 通ル (@toolmf_ariake) 2019年11月19日
彼にはアスリートとしてトップクラスの実績(五輪出場・入賞、国際チャンピオンシップ優勝他)があり、30代前半で戸建ての家とトレーニング施設を自力で構える経済力があり、その上バラエティ番組でも競技解説でも視聴者や共演者から高評価を受ける言語能力、コミュニケーション能力まである。
— 通ル (@toolmf_ariake) 2019年11月19日
国内外問わず多くのスケーターと交流し名伯楽と言われる人たちにも伝がある。愛し合い支え合う伴侶と子供たちにも恵まれ、公私共に物心両面において非常に充実した生活を送っているだろうスーパーエリートだ。彼の親しみやすく面白おかしく見せるセルフプロデュースがそう感じさせないというだけだ。
— 通ル (@toolmf_ariake) 2019年11月19日
よく泣くし、メンタルが弱いと本人も言うが、彼は2014年CoCで羽生結弦選手とハンヤン選手の衝突事故が起こった時、ずっと冷静で涙声になることも無かった。実況アナも他の解説者もレポーターも狼狽する中、ひとり落ち着いていた。決して本人が言うほど、世間に思わせているほど弱くない。むしろ強い。
— 通ル (@toolmf_ariake) 2019年11月19日
五輪で靴紐が切れてもやり切った。そんな人でさえ心身を病み入院してしまうほどの暴力、それがモラルハラスメントだ。この程度のことで心が折れるなんて、ではない。こんな人でさえ耐えられないことが起こったなんて、だ。間違えてはいけない。
— 通ル (@toolmf_ariake) 2019年11月19日
「あの人がなぜ耐えられなかったのか」ではなく、「あの人が耐えられないほどの精神的苦痛が存在した」…。
仰るとおり、認識として適切なのは後者です。
提訴の意図
通ルさんは、さらに続けます。
これは織田くんに限らず、ハラスメント被害者全員に言えること。被害者が弱いから問題が起こるんじゃない。されたことの大小だけでは被害の大きさは測れない。小さな嫌がらせでも、長期間に渡って毎日繰り返され、しかも改善を求めても無視される。
— 通ル (@toolmf_ariake) 2019年11月19日
その上、そんなことくらいで?どうしてこんな時に言うの?あなたが訴え出たせいでこんな悪影響が!と繰り返し「被害者が我慢すれば丸く収まるのに」という意味のことを言われ続けては、徒労感と無力感でその苦しみは何倍にもなる。そして被害者が口を噤めば次の被害者も訴え出ることが難しくなる。
— 通ル (@toolmf_ariake) 2019年11月19日
織田くんはこの構造をどうにかしたいと提訴した側面も大きいし、この時期になったことの主原因は最初からきちんと対応しなかった大学側にある。監督に相応しい精神的な強さがあれば起こらなかった問題ではないし、そういう主張は被害者の意見を封殺する。問題の原因を彼の弱さに求めるのは暴論だ。
— 通ル (@toolmf_ariake) 2019年11月19日
同じような被害者が、もう二度と生まれないように…
今回の一件によって、「ハラスメント」に対する世の中の捉え方が、再び改められることを祈るばかりですね。
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みんなの反応
●織田信成はメンタルが弱いのではなくて、感受性がめちゃくちゃ高いだけ。メンタルは強靭だと思う。じゃないと実績残せないはず
●自分も言われ易い方だから言うけど、ハラスメント被害者って絶対「言い易い雰囲気」があるよ。気軽にモノが言えてしまう親しみ易さみたいなものと、それに耐えてしまう有る程度の忍耐力もある。耐えれないヤツは逃げるか反論して威嚇する等とっくにしてる。メンタルの強さだけで物を言うのは筋違い
●世界を相手に戦ってきて、また愛する家族を守ってきた人が弱い人なはずがない!
深く考えさせられるお話に、他のユーザーたちからも大きな反響が寄せられていました。