アニマルシェルターへと連れてこられた、子猫のオーツは…
背中に負った傷のため、後ろ脚がまったく動かせませんでした。
彼はその後、子猫の救助プログラムを実践しているクリニックへと連れられていきます。
根気強く
オーツを引き取ったスタッフのエレンさんは、当時のことを以下のように振り返りました。
彼が救助されたのは11月の終わり頃。
重たい扉に挟まれてしまったせいで、脊髄を損傷してしまっていたんです。
激しく痛んだりはしないものの、正しい姿勢で立ったり座ったりすることはできない状態でした。
おしっこをする時も、誰かの手助けが必要。
一日に何度も失禁してしまうため、そのたびに綺麗にしてあげます。
エレンさんは、自宅にオーツを連れ帰り、勤務時間外でも付きっきりで、彼の面倒を見てあげました。
そんな献身的な看護が実ったのか、少しずつ回復の兆しが見えてきます。
100%の健常な身体には戻してあげられなくても、それに近づけてあげることは可能です。
それに、例え身体の不自由な子猫だったとしても、周りが助けてあげれば、十分幸せに生きていくことは出来ますからね。
電気鍼療法などによって炎症を軽減しつつ、下半身の血流を促進してもらうと…
それまで感覚のなかった下半身に、初めて神経が通います!
回数を重ねていくうちに、足の指を伸ばしたり曲げたりすることも出来るようになり、やがて失禁することもなくなりました。
まだ自力でトイレをするのは難しいですが、それでも大きな進歩です。
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幸せに生きる権利
治療を通して、けっして怯えたり嫌がったりする素振りを見せなかったオーツ。
彼は、とにかく適応力のある子猫でした。
他の子猫たちと遊ぶのも大好きでしたね。
いつか他の猫たちと同じように、元気に走り回れるようになる日が訪れることを、心から祈っています。
(参照:Love Meow)