『夏休みを迎える前に』 ペットショップ店員が投稿した「切実なお願い」とは？

某ペットショップにて小動物(いわゆるエキゾチック)を担当しているペットショップ店員です。

小学生～高校生の皆さんが夏休みに入り、ご家族であるいはお友達と「可愛い動物を見に(買いに)ペットショップに行こう！」となる人も多いと思います。

そんな中で毎年、おそらく全店員が長期休暇中に特に頭を悩ませることをいくつかピックアップしました。

ご来店くださるお客様方に1人でも多く知っていただきたいです。

 
①育児はとても大変なことでお母さん方はお疲れだと思いますが、ペットショップを託児所にしないでください！

「ちょっとうちの子見ててほしい」と言われたり、中には無断でお子様だけ置いていかれたりする方もいらっしゃいますが、店員は全員保育士でも教員でもありません。

また、店員は仕事中ですので、お子さんに付きっきりで見守ることも不可能です。

誘拐、ケガ、トラブル、何かあっても我々は責任を負えません。

 
②並んでいるたくさんの動物は、言い方は悪いですが全て”商品”です。触らないでください！

並んでいる子たちはそれぞれ性格があります。触られるのが苦手な子、大きな音が苦手な子、逆に触られるのが好きな子、様々です。

触られるのが苦手な子は恐怖のあまり噛んでしまったり、最悪の場合人が怖くて二度と近寄ってくれない子になるかもしれません。

逆に、触られるのが好きな子でも触られすぎたら疲れてしまいます。

また、何を触ったかわからない手で触られると病気になってしまうかもしれません。

そんな子たちに対して責任を持てますか？

「お休み中」「調整中」の札がある子たちはもちろんのこと、「商談中」「予約済」「売約済」などの札がある子たちには特に触らないでください。

すでにお迎えしてくださる家庭が決まっている子です。

そんな子が触られて体調を崩してしまうと、お店だけでなくお迎えを楽しみにしているそのご家族にも迷惑がかかります。

 
③飼いたいときは少しでもいいからその生き物を調べてから来てください！

例えば昔飼っていたことがあっても、昔と今では推奨されている飼い方がかなリ変わっている動物もいます。

「お店で見てたら飼いたくなったから飼おう。ハムスターなら小さいからケージも小さくていい…鳥さんはお世話が簡単…」

本当にそうでしょうか？

ネットでも何でもいいので飼う前に一度30分でもいいから調べてみてください。

そして飼うと決めた後、飼ったあとは1冊でもいいので飼育本を読んでみてください。

それが面倒くさいですか？

それなら申し上げにくいですが、生き物を飼うのには向いていないかもしれません。

毎日のお世話はもっと面倒くさいです。

 
④子どもがほしがるから…夏休みの自由研究テーマになるから…その理由で飼って、そのあとは大丈夫ですか？

何も飼うきっかけに崇高な理由が必要なのではありません。

ただ、夏休み中の子どもの相手前提で飼うと予想外に大変な思いをするかもしれません。

寿命が短いペットの代表格とされるハムスターでも2-3年は生きます。

自由研究が終わったら、夏休みが終わったらさようならではありません。

お世話はそのあともお別れまでずっと続きます。

もちろん、いらなくなったから捨てた逃した、は犯罪です。

1度お迎えした子は責任をもって、病気になっても、立てなくなっても、自力でご飯が食べられなくなっても、お別れする時までお世話してあげましょう。

●「インコは難しいから練習のため十姉妹を」という父親。「噛んだからいらない」と、無理やり置いていく母親。自分が愛情込めて可愛がり、手乗りになった子がアレなお客様にお迎えされ…一応お客様なのであまり強気に出ることも出来ず。もちろん素敵な方の方が多いんですけどね

●動物の飼育には免許制にすればいいと思う。簡単な試験でも、やればちょっとは頭の中にのこるし、冷静になるし、試験対策してるうちに冷静になる

●これな。職場にもウサギとハム、魚がいるんだけど、子供やお年寄りがしょっちゅうゲージに指入れたり水槽叩いたり。「指を入れないで。叩かないで。大声で呼ばないで」と、ちゃんと理由と共に札を貼ってるのにね。中には子どもを生体コーナーに置き去りにして買い物する親もいる

●すべてのご父兄祖父母に届け！同じく元ペットショップ店員として言いたいこと全部代弁してくれてる