ノースカロライナ州に暮らしていた野良猫一家の中で、1匹だけ生き残った子猫。
キングと名付けられた彼は、健康状態が非常に悪くハエウジ症にもかかっていたため、動物病院の救急に運ばれました。
保護した愛護団体のサラ・ケリーさんが当時の様子を語ります。
でも前足をふみふみして、生きる意欲と強さを見せていたわ。
治療を嫌がることもなく、与えられたミルクも飲み干したキングは、人との愛情ある触れ合いを心から楽しんでいる様子だったそう。
障害を抱えて
さて、24時間体制の看護のおかげで順調に回復していった彼でしたが…
生後3−4週間のとき、「聴力を失っていること」が判明します。
しかし、そんなことも全く問題とは思っていないのか、本人は相変わらず元気いっぱいでした。
そしてある日、新たな救いの手が差し伸べられます。
2匹の耳の聞こえない猫を飼っているクリスティーナ・ムーディーさんが、キングの受け入れを申し出てくれたのです。
「彼には私の猫たちが力になれるし、ぜひ引き取りたい」と伝えたの。
最初、もう1匹猫を飼うことに難色を示していたクリスティーナさんの旦那さんも…
キングの写真を見て、言葉を詰まらせるしかありませんでした。
うちの新しい家族になるんだからね!
先輩たちの歓迎
家に到着した彼のもとへ、すぐに先住猫の1匹・スノーが走り寄ります(*^▽^*)
キングがどこにいても、必ずスノーが後を追って見守っているの。
うちに来て数時間しかたってないのに、お互い鼻をすり寄せたり、舐め合ったり。
嬉しい驚きだった。
もう1匹の猫・ボンバも2日ほどは緊張していたそうですが、やがてスノーと一緒に新しい弟の面倒を見始めました。
キングに色々なことを教えてあげたり、遊んでいる姿をボディガードのように見つめたり…
彼の耳に障害があることを理解しているようです。
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奇跡の出会い
キングの様子を聞いたサラさんは、嬉しそうに語りました。
今回のケースは私たちにとっても特別なの。
感動で涙が出てくるわ。
私たちもこの奇跡的な出来事の一端を担うことができて、信じられないぐらい嬉しい。
過酷な状況におかれてもなお、その純真さを失わなかったキング。
優しいお兄ちゃんたちと両親の元で、素晴らしい生涯を過ごせるよう願ってやみません(´∀`=)