ある日、すでに亡くなった母猫と共に発見された2匹の子猫・アトラスとカンブリア。
アトラスは目を1つ失っており、カンブリアは感染症のため、目を開けることもできません。
動物病院に運び込まれた彼らを見て、獣医は回復の見込みはないだろうと判断しましたが…
スタッフの一人は、決して諦めませんでした。
彼女は治療費を全部自分で支払い、彼らのケアをすることを申し出たのです。
獣医は安楽死を強く勧めました。
それで、私の“やってみなきゃわからない”という信念がより強まったんです。
その思いが通じたのか、1週間に渡る集中的なケアと投薬で、姉弟は徐々に元気を取り戻し始めます。
アトラスは、私が抱っこしていないと怒って声をあげるので、仕事中はポケットの中に入れています。
カンブリアは見たことのないものが現れると、弟を守ろうとして前に立ちはだかるんです。
子猫を守り続けた女性
やがて2匹が新しい家族の元へ旅立つ準備が整うと…
またもや女性と病院との間で、意見の相違が生まれてしまいます。
他のスタッフたちはアトラスとカンブリアを別々に里子に出すように主張しましたが、一番近くで見守ってきた彼女は、2匹を引き離すことなど出来ないと感じていたのです。
結果、女性は病院を辞め…
2匹を自分の家族として迎え入れることを決めました。
家に連れ帰ると、お兄ちゃん犬ともすぐに仲良くなった様子。
年齢の割には身体の小さな彼らですが、1ヶ月後には見違えるようにたくましくなりました。
その代わりチューチュー言ったり、犬みたいに吠えたりするんです。
姉弟は、お兄ちゃん犬の上で横になったり、一緒にレーザーポインターを追いかけたりしながら…
女性の想いに答えるように、すくすくと育っていきます。
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意思を貫いた果てに
そして3ヶ月を迎えると…
そこには美しい猫へと成長を遂げた2匹の姿が。
もうか弱い子猫の面影はありません!
1人の女性の確固たる意志がもたらした、新たな未来。
強い絆で結ばれた一家は、これからも仲良く、幸せな思い出を紡いでいくことでしょう。