2015年の秋、アメリカのメリーランド州にある動物病院の前で、ティガーと名付けられた21歳の猫が保護されました。
高齢の猫は新しい飼い主が見つかりにくく、超シニア猫のティガーならなおさら…
と思いきや、幸運にもその病院で働くエイドリアンさんという女性が、すぐに引き取ってくれることに!
6歳の先住猫・スチュアートと仲良くしてくれる猫を探していたエイドリアンさんは、優しくおとなしい彼を見て「適任だ!」と直感したのです。
ティガーは肝臓の機能異常や腫瘍を抱え痩せ細っていましたが、適切な食事と治療で少しずつ回復していきます。
さらにエイドリアンさんは、高齢で悲しい思いをしたティガーに残りの人生を思いっきりエンジョイしてもらいたいと考え…
彼のために「やりたいことリスト」を作ってあげました。
数ある項目の中でも、ティガーがもっとも楽しんだのは「ビーチの散歩」。
海岸を歩いたり、日向ぼっこしたり…それはそれは、大満足の一日を過ごしたといいます。
Facebook上でも大人気で、贈り物もたびたび届きました。
中でも一番のお気に入りは、オーストラリアからプレゼントされたカモノハシのぬいぐるみだったそうです。
そして、引き取られてから2年後
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ティガーは、静かにこの世を去りました。
It is with a heavy heart to announce that our Tigger suddenly passed away Friday night.
We just celebrated his 2 year "…
Tigger's Story- The 22 yr. Old Cat & His Bucket Listさんの投稿 2017年3月6日月曜日
家族と暮らした最後の日々は…
彼にとって、かけがえのない想い出となったに違いありません。
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エイドリアンさんは語ります。
それでも…神様が彼に、私たちの腕の中で穏やかな死を迎えさせてくれたことが、心の救いです。
遊んでいるときも、食べているときも、休んでいるときも、彼は最期の瞬間まで美しかった。
ティガーは、私たちに安らぎをくれたのです。
空の上で、今日もティガーは…
飼い主の温かいぬくもりを思い出しながら、素敵な一日を送っていることでしょう。