医学の進歩とともに伸び続ける、人間たちの平均寿命。
その陰で…医療技術の安全性を確かめる「動物実験」により、多くの命が失われています。
動物行動学研究家として有名なリンダ・コーブナーさんには、実験台になったのち殺処分される寸前だった2頭のチンパンジー、メスのスウィングとオスのスパーキを救った過去がありました。
23歳だった彼女は、当初そのまま自然に返すことは不可能だと判断された彼らと、4年間にわたって保護区域で共同生活を送り…
2頭が自分で生きる術を身につけた後で、ひっそりと別れを告げたといいます。
それから、18年たったある日。
コーブナーさんと彼らが、再び顔を合わせる機会が訪れました。
さすがにもう、自分のことは覚えていないだろう。
そう思っていたのですが
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ボートから降りてすぐ、2頭のチンパンジーが彼女のもとに駆け寄ってきます。
何度も何度も抱きつき…
一生懸命囁きかけるように、頭をすり寄せる仕草。
そこには、まさしくあの日のままのスウィングとスパーキがいました。
種族を超えた絆があふれる再会の様子を、ぜひ動画でご覧ください。
もう一度生きる知恵を与えてくれたコーブナーさんは、彼らにとって親も同然だったのでしょう。
深く感動するとともに…
我々人間と動物たちとのかかわりあい方について、改めて考えさせられる光景でした。