退職には、「会社都合」と「自己都合」の2種類があります。この2つのいちばんの違いは、失業保険の給付開始時期に差があるということ。
「会社都合」の退職だと、1週間程度の待機期間を経てすぐに受給できるのですが、「自己都合」の退職の場合、受給までおよそ3ヶ月間ほど待たなければなりません。
さらに「会社都合」の場合は、働いた期間によって給付期間が伸ばされるため、「自己都合」の場合と比べて受給額が高くなる可能性が高いです。(例:5年以上働いて「会社都合」で辞めると、30歳未満の場合、給付期間が30日多くなる。同じ条件で30歳~44歳の場合は90日も増える。など)
しかし、どんなに精神的に辛く辞めざるをえない状況でも、自分から辞めたいと願い出てしまえば「自己都合」での退職にされてしまう、と思っている人が多いのではないでしょうか?
そんな現状を垣間見たTAKTタクト (@bedtown0922)さんが、「実はそうではない」という内容をツイート。「知らなかった…!」と話題になっています。
仕事辞めるに辞められないところまで心身ともに追い詰められる問題もあるけど、辞めても月の残業時間が40時間超えてたら依願退職で辞めさせられてもハロワに言えば会社都合になるし、失業保険もすぐにもらえるということはもっと周知されるべき。
— TAKTタクト@束垢分けたよ (@bedtown0922) 2016年10月8日
ハローワークの「特定受給資格者の範囲」において、下記のような記述があります。
(5) 離職の直前6か月間のうちに[1]いずれか連続する3か月で45時間、[2]いずれか1か月で100時間、又は[3]いずれか連続する2か月以上の期間の時間外労働を平均して1か月で80時間を超える時間外労働が行われたため離職した者。
つまり、自ら「辞めたい」と申し出て退職したとしても、一定の時間外労働を課されていた場合は「会社都合」になるということ!
※TAKTさんは、「月の残業時間が40時間超えてたら」とされていますが、正確には、「直近6ヶ月の中で、3ヶ月連続で月の時間外労働が45時間を超えていた場合」になります。
もちろんその証拠は必要なので、タイムカードや勤怠表などをコピーして提出しなければなりませんが、このように明確な数字が出ているので、とても申請しやすいですね。
思ったより拡散されてるので補足:週に何時間働いたか、シフトはどうだったか、などをすべて記録つけておくと良い。残業代を出してくれない様な会社なら尚更。業務指示のメールとか体調を崩してから上司や産業医との面談があったならいつどんな内容だったか、など。証拠は自分で揃えて自分を生かせ。
— TAKTタクト@束垢分けたよ (@bedtown0922) 2016年10月8日
明らかな労働基準法違反やパワハラ・セクハラ案件であっても「ずっとうちはそうやってきた」「お前以外はみんなその環境で我慢してる」といわれると弱いのが日本人なんだけど、死ぬ前に証拠揃えて労基署や社労士のとこに駆け込んだ方がいいよ。ただ自分が完全に病む前に証拠は揃えておいたほうが良い。
— TAKTタクト@束垢分けたよ (@bedtown0922) 2016年10月8日
法外な時間外労働や精神的疲労が原因で退職する場合、「自己都合」だと諦めないで、しっかりと証拠を用意して、ハローワークに申請しましょう!
- Twitterの反応
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タイムカードを意図的に作ってない会社も多いので手帳に出勤+退勤時間をメモするのをお忘れ無きよう…(` ・ω・´) https://t.co/2B2QExNYTG
— タイツ✳まう✳オムパンマン (@mou7777m) 2016年10月8日
なお、退職証明書的な書類が必要になるが、その証明書をなんだかんだで2ヶ月以上出さない会社もあるという事を補足させていただきたい。 https://t.co/thtIDWXFyT
— アウティス (@Authius) 2016年10月8日
ほんとそれ。ひと月でも残業100時間越えてたらすぐ失業手当もらえる。だから給与明細は取っておきましょう。(ムシャクシャして破り捨てていた私が唯一残していた月の残業は200時間でした。ハロワの方に初めて見たと言われた。) https://t.co/BLLpcBS4Ld
— ねめねめんZ (@asahi105555) 2016年10月8日
残業時間40とか余裕で超えるorz https://t.co/T2Cd0wf0FM
— ナオミ@10/22しぐま㌠ (@ka__naomi) 2016年10月8日
いつでも辞めれますね…やったぜ。
引きこもる準備していけ~ https://t.co/lpgf5tFFkq— 前世の記憶を思い出した藤倉 (@huzikurahuyumi) 2016年10月8日