米ミシシッピ州の自宅近くにある雑木林の中で、いなくなった飼い犬を探していたマット・ウィリアムソンさん。
[ada]
今はもう使われていない橋の近くの、小川の川床(かわどこ)に、大きな水槽が置かれているのを発見しました。
なんとなく水槽を気にしながら近づいて行ったウィリアムソンさん。
すると次の瞬間、驚くべき光景を目にします…。
なんとその水槽の中には、こちらを窺う2匹の犬たちがいたのです!
どう見ても助けが必要な、とても心細そうな犬たちの様子に、ウィリアムソンさんはすぐに応援を呼びました。
と同時に、ウィリアムソンさんはさらに恐ろしいことに気がつきます。なんと、水槽のふたがセメントで固く閉じられていたというのです。
明らかに不自然な水槽。犯人は、子犬たちをそこで溺れさせようとしていたに違いありません。
その後、到着したハインズ郡の保安官によって、2匹の子犬は無事に水槽から出され、シェルターに移されました。
シェルターに到着したときには少し熱がありましたが、ストレスの少ない静かな環境で数日を過ごし、十分に健康な状態であれば、里親の募集を開始するとのことでした。
少し野生的な部分があり、人に触れられるのに慣れていないことから、おそらく発見された林の中で生まれたのではないかと、同シェルターは考えています。
この出来事は現地のニュースでも報じられました。
シェルターを訪れたレポーターが、横になっている子犬を撫でようと近づくと、もう一方の子犬が守るように前足を回しています。
もともと人にも慣れておらず、ましてや心ない人に水槽の中に閉じ込められるという経験をすれば、人間に不信感を抱いてしまうのも当然ですね…。
▼現地のニュース映像 (保護された子犬の様子は57秒あたりから)
何の罪もない子犬に、こんなにも残酷なことをできる人間がいるということが残念でなりません。普段は使われていない場所のため、ウィリアムソンさんが発見していなければ、2匹一緒に飢え死にしてしまっていたことでしょう。
この先この2匹が、心を開けるような優しい人たちと出会えることを、強く願います。