10月7日、米サンフランシスコでの出来事です。車両窃盗の罪で警察に追われていた男は、とあるビルへと逃げ込みました。
裸足に黒い短パン姿という格好で、ひどく興奮した状態。そして男は3階の窓から身を乗り出し、自殺を図ろうとしたのです。
「飛び降りるぞ!」と叫ぶ男。
Earlier standoff @ 10th & Harrison. Subj ran from stolen veh. #SFPD negotiators talked him down. #CHP made arrest pic.twitter.com/4dNoWup0ba
— CHP San Francisco (@CHPSanFrancisco) 2015, 10月 8
交渉や説得を試みる警察の担当者、下にマットを準備するレスキューの担当者。その場にいる人たちが協力して、何とか男を無事捕えようとしますが、状況は平行線でした。
そして、あっという間に3時間が経過。交渉は進展をみせることなく、時間だけが流れていきました。
ところが、あるきっかけで状況は一転します。
男の親族を連れに行った警官が、機転を利かせて、彼の飼い猫も連れて来たのです。
交渉担当者はその猫を抱っこして非常階段を上り、説得を再開。
すると45分後、男は建物の中へ戻り、ゆっくりと階段を下り始めました。3時間動きを見せなかった彼が、猫への愛情で大きく揺れ動いたのです。
Thks to #SFPD negotiators for resolving standoff from earlier #CHP foot bail. Suspect's cat helped to calm him pic.twitter.com/Mc5FJEBs4y
— CHP San Francisco (@CHPSanFrancisco) 2015, 10月 8
自ら命を絶とうとしていた男を救ったのは、他の誰でもない1匹の猫でした。
警察の広報官はツイッターに、今回の事件に関わった警官がネコと一緒に写っている写真を掲載。「ペットのネコに対する飼い主の愛は偉大だ!」と書き込みまた。
「猫の手を借りたのは初めてだったけど、うまくいったよ!」と語る担当者。
"I don’t remember ever using a cat before, but it worked." http://t.co/f1BKv2Uz35 pic.twitter.com/0vIDm4x8Ut
— Vivian Horrors (@VivianHo) 2015, 10月 8
猫を連れてくることにした担当者の判断はお見事でした。もしかすると、その担当者にも愛するペットがいるのかもしれませんね。
男と猫の間には、言葉など必要ありませんでした(*´ェ`*)