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頭が下がる。自らの命を犠牲にしてアパートの崩壊から飼い猫を守った男性

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8月4日の朝方、インドのターネーと呼ばれる都市で、十数名の命を奪うアパートの崩壊事故が発生しました。そんな中、自分の命を犠牲にして、飼い猫を守った男性がいるというのです。

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その男性とはマドハブ・バーブさん(享年60歳)。バーブさんとネコが発見されたのは、レスキュー隊が生存者を探すために瓦礫の中を捜索していたときでした。

人の足のようなものが見えたので、上の瓦礫をどかしたところ、そこにはぐったりとしたバーブさんが…。

そして、その腕の中には、しっかりとネコが抱かれていたというのです。
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バーブさんが瓦礫から守ってくれたおかげで、傷を負ったものの命を取り留めることができたネコ。

一方、ネコを抱えたバーブさんは身動きひとつせず、息がありません。

それでもネコはレスキュー隊に保護されるまで、バーブさんの腕の中から決して離れようとはしませんでした。まるで、これが最期の別れだと分かっているかのように。

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ネコはそのまま動物保護団体に保護されました。そこで治療にあたった担当獣医によると「脊髄と後ろ足を損傷していて、歩くことが難しい状態」とのこと。少しでも早く回復に向かうよう、適切な治療を行うことを約束してくれました。

しかし、治療が終わった後、誰がネコを引き取るかについては、まだ決まっていないそうです。事故時たまたま外出していた、バーブさんの奥さんと息子さんに引き取られる可能性もあるとのことですが、家がなくなった状態なので、はっきりとしていません。

▼現地のニュース映像。

十数名の命が失われるほど大規模だった今回のアパート崩壊事故。自分の命が危機にさらされている中、飼いネコの命を優先して動くということは、決して簡単なことではありません。もし同じ立場に立ったとき、自分にそこまでの余裕があるかどうか…。バーブさんの勇気と愛情が溢れる行動に頭が下がります。

バーブさんが文字通り命懸けで守ったネコですから、回復した後は、できれば元の家族に。もし金銭的な問題などで難しい場合は、本当に幸せにしてくれる人にもらわれることを切に願います。

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